グリーン・プログラム「フェアトレードバナナ」の産地はコロンビア共和国のサンタマルタ市です。バナナは標高が高い場所(500m以上)で栽培すると寒暖差などにより甘く育つことが知られています。サンタマルタは標高200m以下と低地ですが、昼夜の寒暖差が15度と高地に近い環境のため、甘く育ちます。
グリーン・プログラム「フェアトレードバナナ」の産地はコロンビア共和国のサンタマルタ市です。バナナは標高が高い場所(500m以上)で栽培すると寒暖差などにより甘く育つことが知られています。サンタマルタは標高200m以下と低地ですが、昼夜の寒暖差が15度と高地に近い環境のため、甘く育ちます。
フェアトレードは日本語に訳すと公正貿易という意味です。途上国の人々に"仕事の機会を提供する"とともに、"自らの力でくらしを向上させる"ことを支援するために適正な価格で継続的に取り引きをします。途上国の経済的・社会的・環境的問題のバランスをとる、持続可能な社会づくりに貢献する取り組みです。
生産者の安定したくらしに役立っています
コロンビアは長く続いた内戦の影響で、現在も地方によってはゲリラによる暴力行為があり、南米で最も貧富の差が大きい国の一つです。 フェアトレードバナナの農園では、1990年代から貧しい人や戦争から逃れてきた人たちの雇用を進めてきました。600人を超える人が正規に雇用され、安定した生活を送っています。
バナナを洗浄、箱詰めする施設で働く皆さん。笑顔です!
1袋ご利用につき約4円をフェアトレードバナナの農園の労働者団体“フロートラバン”に還元しています。還元金の使い方は農園労働者の総会で決定されます。
2018年度 還元金額 178万3,484円
2009~2018年度 還元金額合計 1,863万3,553円
現地ではこれまでに、コロンビア政府や地元の自治体からの補助金も合わせ、農園労働者のために100棟の家を建設しました。また、地域の子どもたちが通う学校の建設や下水道や道路の整備などにも使われました。
以前はみな、このような粗末な家で暮らしていました。
建てられた100軒のうち70軒には、内戦で立ち退きを余儀なくされてバラック小屋に住んでいた家族が入居しています。
以前はみな、このような粗末な家で暮らしていました。
建てられた100軒のうち70軒には、内戦で立ち退きを余儀なくされてバラック小屋に住んでいた家族が入居しています。
2015~16年に改善できたこと(PDF 575KB)
(ユーコープの還元金も全体の一部に活用されています)
還元金を活用して建てられた家の一軒に住むフリオ・カランザさんご夫婦の話。
「以前はみんな、木材やトタンで作った家に住んでいました。すきまから入る風のせいで、気管支炎や喘息にかかる女性や子どもが多かった。
また、明かりはランプを使い、水は川から運んでいました。だから今の家に住めて、本当にうれしいです。農園で働くことで年々暮らしやすくなり、働く喜びと幸せを感じています。」
子どもたちは元気に学校に通い、パソコンを使う勉強までしているんですよ。
収入が安定し妻もとても喜んでいますし、家にテレビもあります。
コロンビア大使からフェアトレードバナナの取り組みに感謝の意が表されました
2013年10月29日、ユーコープの理事長當具伸一が、駐日コロンビア大使から「カルタ・デ・アグラデシミエント」(感謝状)をいただきました。
大使からは、2013年で5年目を迎えたフェアトレードバナナの取り組みにより、生産者のくらしが向上したことに感謝の意が表され、今後とも結びつきを強めていきたいと話されました。
駐日コロンビア大使パトリシア・カルデナス氏(写真左)と生活協同組合ユーコープ理事長當具伸一
熱帯雨林を守り多様な動植物を保護
コロンビアの国土は3分の1以上が熱帯雨林です。
フェアトレードバナナの農園は、熱帯雨林を破壊して農園を作るのではなく、以前、放牧地だった土地を農地に転換しています。
熱帯雨林には多種多様な生き物が生息しています。農園内に自然林がある場合は、野生動物の生息地域が広がるように林を保全し、希少な動植物の保護に努めています。
農園内には多様な動植物が生息しています
環境に配慮して除草剤、殺虫剤、殺菌剤などの化学合成農薬を使用していません。害虫や病気は、JASの有機栽培規格で認定されている天然皮膜剤の散布や、房を袋でカバーして予防しています。また、天敵となる昆虫を使って害虫を駆除しています。
また化学肥料に頼らず自家生産の堆肥で土作りをしています。有機栽培されたヤシの実(搾りかす)や葉をミミズに食べさせて堆肥化しています。
自家製有機肥料
雑草が生い茂った農園内
次は4つの認定・認証
フェアトレードバナナは ユーコープのグリーン・プログラム商品。 また、外部機関による認証も受けています。 フェアトレードバナナは ユーコープのグリーン・ プログラム商品。 また、外部機関による 認証も受けています。
グリーン・プログラム(ユーコープ)
ユーコープの独自基準。節減対象となる化学合成農薬と化学肥料の使用を地域の慣行栽培の半分以下に削減した、出どころが確かで履歴がわかる農産物。生産者と組合員が交流しながら、対等なパートナーシップで、持続可能で環境に配慮した栽培と流通を進めています。農林水産省の特別栽培農産物と同等の基準で栽培されています。
BIOTROPICO(ビオトロピコ)
コロンビア共和国に拠点を置くIFOAM(国際有機農業運動連盟)に認定された、コロンビア共和国最大の国際認証団体です。世界的に認められたフェアトレードの原則を適用した認証を行っています。
Rainforest Alliance Certified(レインフォレスト・アライアンス)
レインフォレスト・アライアンスは、熱帯雨林を維持することを目的に1987年に設立された、国際的な非営利団体です。生産者の生活向上とともに熱帯雨林の持続可能な管理をめざして、森林・河川の保護、農薬の制限や廃棄物の管理、農民やコーヒー農園で働く労働者の向上や、子どもたちの教育・医療・の保障などの基準を満たす農園を認証します。
有機JAS
JAS(日本農林規格)で定められた基準で有機栽培していることを登録認定機関によって認証された商品にしか付けることのできないマークです。
※一部のフェアトレードバナナには有機JASマークがついていません。(下記参照)
有機JASマークがついていないフェアトレードバナナがあるのはなぜ?
グリーン・プログラム フェアトレードバナナはすべて、日本の基準に沿って有機栽培しています。
しかし、輸入時の検疫で病害虫が発見されると殺菌・殺虫ガスでいぶすため有機栽培と表示できません。そうしたフェアトレードバナナが約10%あり、それは有機JASマークのないパッケージでお届けしています。
※殺菌・殺虫ガスは非常に揮発性が高いので流通時まで残留することはほとんどなく、安全性について心配ありません。
ユーコープの組合員で宅配サービス「おうちCO-OP」をご利用中の方は、以下からWEB注文サイト「eふれんず」のお買い物画面をご覧いただけます。ログイン後、カテゴリ一覧からユーコープセレクションを選ぶと、その週に購入できる商品が確認できます。
< 2019年11月27日更新 >
(マリリンさん)
(カシオペアさん)