産地・生産者とのつながりを深め、さまざまな取り組みを進めています。

もっと安心、もっとおいしく! コープの産直・産地指定

コープの産直・産地指定とは

「コープの産直」は単なる産地直送ではありません。ユーコープと産地が直接つながる「産地直結」の取り組みです。生産者や生産方法、流通方法が明確で、「より安全」「品質の良さ」「おいしさ」「環境への配慮」をめざしています。

コープの産直・産地指定の歴史
ユーコープでは1972年、静岡の志太(しだ)園芸のいちごを皮切りに、産直商品を増やしてきました。ユーコープの職員・組合員が産地で生産者と意見を交換したり、生産者がユーコープのお店で自分の商品を組合員におすすめするなどの交流を大切にし、信頼関係を築いています。今では野菜・果物・米だけでなく「コープの産地指定」として畜産や水産にも広がっています。

「コープの産直」「コープの産地指定」マークについて

コープの産直マーク

野菜・果物

芽吹いたばかりの双葉の形に、産地との取り組みが大きく育つよう願いが込められています。下の葉は土台となる信頼関係、上の葉はより高みをめざす品質保証を表しています。

コープの産地指定マーク

鮮魚

寄せては返す勢いのある波をイメージ。産地とともに取り組み、交流することで強い信頼関係が育つよう願いが込められています。上の波は品質保証、下の波はそれを支える信頼関係を表しています。

精肉

コープの産直・産地指定 5つの原則

  • 1)組合員の多様な参加があります
  • 2)生産地、生産者、生産・流通方法が明らかです
  • 3)生産から流通まで品質保証システムをもって、鮮度・食味の維持・改善に努力しています
  • 4)生産者と、自立・対等なパートナーシップで進めます
  • 5)持続可能で環境に配慮した生産・流通を進めます
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自然環境を大切に グリーン・プログラム

グリーン・プログラムとは

「コープの産直」「コープの産地指定」5つの原則にさらに以下の基準を上乗せした取り組みです。

3つの葉は、それぞれ(1)生産者との信頼関係、(2)品質保証、(3)環境への配慮を表しています。

【野菜・果物・米】
農業の自然環境機能の維持を図るため「農林水産省の特別栽培基準」と同等の考え方で栽培されている農産物です。また「JAS法の有機栽培農産物の生産基準」で栽培されているものはグリーン・プログラム有機農産物とします。

【生鮮品(精肉・鮮魚・乳・乳製品)】
動物用医薬品・飼料添加物について以下の使用条件に合致し、環境に配慮して生産した商品です。

  • ・抗生物質・合成抗菌剤は病気の治療目的にのみ使用し、予防に使用しない。
  • ・病気予防のワクチン接種は可。
  • ・成長促進剤は使用しない。
  • ・飼料添加物に抗菌性物質(抗生物質・合成抗菌剤)は使用しない
    (ただし抵抗力の弱い哺乳期・育成期の牛、豚を除く)。

これらの化学合成物質の使用を極力抑えることで、環境への負荷の軽減をめざしています。

農薬や肥料による環境負荷とは?

田畑にまかれた農薬や肥料は、主に微生物の力で分解され、無害化されます。しかし微生物の力で分解できないほどの量を使用すると、土壌はもちろん、雨で流れ出たり蒸発することで河川や大気が汚染され、生態系が乱れます。

たとえば肥料の3大成分は窒素・リン・カリウムですが、過剰に河川に流れ出るとそれらを養分とする微生物が繁殖しすぎ、ヘドロや悪臭などが発生します。また、窒素は蒸発すると一酸化二窒素となり地球温暖化の原因にもなります。

現在、環境中に窒素が過剰なため、特別栽培基準では化学肥料中の窒素の量を一般的な栽培と比べて半分以下にすることと定めています。

グリーン・プログラムの歴史

グリーン・プログラムの取り組みは1993年に始まりました。それ以前から農産物の残留農薬が不安視され、危険性の低い農薬※1が開発されるなど対策は進んでいましたが、当時は「環境への配慮」とともに「より安全な商品」をめざしていました。その後2003年の法律改正で農薬の管理基準が厳しくなったことにより、現在は健康に影響がないレベルになりました※2が、ユーコープは今も「そもそも農薬の使用量は少ない方が安心」という組合員の声も大切にしています。

  • ※1人に対する毒性が低い、分解が早く環境への影響が少ない、目的とする病害虫・雑草だけに効果があるなど
  • ※22003年、全国の生協や組合員の運動が大きな力となり、食品衛生法が改正されました。化学的な考え方に基づき、使用してよい農薬と残留量の上限が農産物の種類に応じて個別に設定されたことで安全性が高まりました。

産地ともっとつながる まるごと産直

まるごと産直は

生産者団体や農協などの産地単位で、その産地の商品はまるごと全部「コープの産直」品と認定するものです。

まるごと産直マーク

ユーコープでは、商品の品質安定や数量の確保、生産コストの削減などを地域単位で年間を通じて取り組むことができる「まるごと産直」を進めています。社会や流通環境が大きく変化し、農業を取り巻く環境は年々厳しくなっています。ユーコープでは、この「まるごと産直」の取り組みにより、少しでも日本の農業を応援し、それが組合員のくらしを守ることにつながっていくことを願っています。現在ユーコープは「ながさき南部生産組合」、「ふらの農業協同組合」、「花巻農業協同組合」と協定を結び、「まるごと産直」に取り組んでいます。

「まるごと産直」の定義

ユーコープと「まるごと産直」の協定を結びます。

  • 1)一定の取り引き規模で、安定した取り引きが可能
  • 2)多品種で扱い期間が周年可能
  • 3)先進事例の取り組みの実績
  • 4)組合員・ユーコープ役職員と交流活動の積み重ねがある
  • 5)ユーコープの商品政策実現を双方で目的を持って取り組んでいくことができる産地