オホーツク海に面した雄武(おうむ)の海は流水がもたらす豊富なプランクトンなどにより、栄養をたっぷりと蓄えたホタテが育ちます。その貝柱の肉質はきめ細かでなめらかで、とろっとした甘みが特長です。
定番の刺身のほか、火を通して食べると甘みがさらに増すので、バター焼きやフライ、寒い時期にはチャウダーなどのスープに活用するのもおすすめです。
日本の水揚げ量のおよそ7割を占める北海道。中でも「オホーツク海沿岸」は「ホタテ漁」が盛んな地域です。オホーツク海域に面した「雄武海域」は雄武町名の由来、アイヌ語の「オムイ(=オムッペ)」(河口がふさがるの意)からと言われる通り、冬には流氷に閉ざされる厳しい環境です。しかし、この流氷がもたらす豊富なプランクトンなどの栄養がホタテのうまみとなるグリコーゲンを作っています。
オホーツク地域は北海道北東部に位置し、オホーツク海と280kmの海岸線で接しているエリアです。
オホーツク海沿岸で行われているのは地撒き(じまき)式というホタテ漁です。海中に漂う約0.2㎜のホタテの赤ちゃん(種苗)を採取後1年間育成し、3~5㎝まで育った稚貝を海に放流しています。放流された稚貝は栄養豊富なオホーツク海の海底を3年間自由に動き回り、4年後に漁獲されます(エサは与えていません)。
地撒き式のホタテは自由に動き回ることで筋肉である貝柱が発達し、プリッとした弾力のある歯ごたえが楽しめます。
ほたて貝は、雌雄異体です。0年貝と1年貝は全て雄で、2年貝以上のほぼ半数が雌に性転換します。
雄武漁協では、流氷の運ぶ豊富なプランクトンを含んだオホーツク海と、オホーツク海の恵みを受けた海産物を守るため「とりすぎないこと」「守り育てること」を大切に、資源管理型漁業をすすめています。
乱獲を防止するために漁獲期間や稚貝をとることがないよう大きさに制限を設けています。
ホタテは成長するまでは3~4年かかります。海域を4つに分け、毎年1海域ごとに1年間育てた「稚貝」を4月~5月に海底に沈めます。初夏から秋にかけて1海域ごとに水揚げします。「とりすぎず、守り育てる」漁業で安定供給を目指しています。
雄武漁協では1996年から「お魚を殖やす植樹運動」に取り組んでいます。この運動は森から川、川から海、そしてまた森へ、という水の大きな循環を通して、森も海も豊かなままで次の世代に引き継ぎたいという願いが込められています。
森林から海に流れる水は栄養価の高いミネラルを含むため、プランクトンを育成しホタテのうまみにもつながります。
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< 2019年11月28日更新 >
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