南米大陸を南北に走るチリ。アンデス山脈からのミネラルを含んだ地下水や、複雑に入り組んだ入り江など豊かな自然環境のもとで、銀鮭は養殖されています。 水温が15℃以上になると銀鮭は繁殖行動に入る習性があります。すると、身の栄養分が卵などに移り品質が下がるため、水温が15℃以下のチロエ島周辺が、銀鮭の養殖に最適なのです。
コープの産地指定 チリ産塩銀鮭の脂質は12~13%。これは、刺身などで食べるトラウトサーモン(15%)より低く、天然の紅鮭(7~8%)よりも高い、焼き魚で食べるのにちょうどよい脂のりです。
焼いて食べたとき、身は箸でほぐしやすい適度な柔らかさです。冷めても固くならないのでお弁当にも重宝します。
また、沖縄のブランド塩「シママース」を使い、塩分濃度は2~3%と甘塩に仕上げています。塩に含まれる海水由来のミネラル分が銀鮭のうま味を引き出しました。
南米大陸を南北に走るチリ。アンデス山脈からのミネラルを含んだ地下水や、複雑に入り組んだ入り江など豊かな自然環境のもとで、銀鮭は養殖されています。 水温が15℃以上になると銀鮭は繁殖行動に入る習性があります。すると、身の栄養分が卵などに移り品質が下がるため、水温が15℃以下のチロエ島周辺が、銀鮭の養殖に最適なのです。
チリ産塩銀鮭は、卵のふ化から養殖・加工までを、ユーコープが指定した会社で一貫管理しています。このため、養殖場や加工工場、さらに周辺の環境保全の状況などをユーコープがきちんと把握できます。
銀鮭の養殖は健康な卵の選別に始まります。感染予防ワクチンは銀鮭がまだ小さいうちに、1匹ずつ手作業で注射をします。
養殖場では、いけすに設置した水中カメラで銀鮭の泳ぎ方やエサへの食いつき方を観察しています。
そして、異変が起きた場合は、すぐ専属の獣医師に相談しています。
鮮度管理で最も重要なことは「血抜き」です。銀鮭が生きているうちに血抜き(活〆)すれば血は身に回りません。しかし血抜きが悪いと血が身に回り、身が柔らかくなったり色が悪くなったり、臭みが出たりしてしまいます。
そこで加工工場では、搬入する前に工場横にあるため池に3日間泳がせてお腹を空にしてから、生きたままエラをカットして血抜きをします。活〆、血抜きした後は3~5時間以内に頭と内臓を取り除き、急速凍結しています。
銀鮭の養殖には2年以上かかります。卵から育てた銀鮭が元気に成長する上で、一番注意しなければならないのは感染症などの病気です。
環境を保全することは、銀鮭が病気にならず元気に育つためにも、さらに将来にわたっておいしい銀鮭を食べ続けるためにも大切です。
養殖場の水を汚さないために
銀鮭の養殖は、子どものうちは淡水で行い、20cmサイズになるといけすを海に移動します。養殖場の水を汚さないために、いけすの網の洗浄は陸上で行います。また、養殖場で使用した水は、浄化してから排水しています。
それでも、同じ場所で養殖を続けると徐々に環境が悪化していきます。このため、いけすは2年間使用したあと、3ヵ月間休ませ、自然の力でその海域が浄化されるのを待ちます。
海底にたまったエサは潜って除去します
エサを余分にまくと海底にたまり、汚泥となってしまいます。汚泥は生態系に悪影響を与え、病原微生物の増殖の原因にもなります。
いけす内には銀鮭を観察するために水中カメラを設置しています。銀鮭がエサを食べなくなったらすぐにエサやりをストップします。また、食べ残したエサが海底にたまっているのを見つけたら、潜水士が潜って除去します。
使用する薬剤も環境に配慮
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< 2020年7月10日更新 >
(トドックさん)
(ぱんだるまさん)