日本有数の漁場「東沖漁場」で漁獲した、脂がのった戻りがつおです。
なかでも、静岡県焼津港を拠点とする漁船「日光丸」が漁獲した1.8kg 以上の重量のものだけに限定しました。かつおの濃厚なおいしさをお楽しみください。
戻りがつお・とろかつおって?
かつおは春先から夏にかけて黒潮に乗って北上し、夏から秋に日本の東沖でプランクトンや小魚をたっぷり食べ、再び南方に帰ります。この丸々と太ったかつおが「戻りがつお」または「とろかつお」と呼ばれます。
優れた品質を保ち水産資源を守る漁獲方法です
漁師が1匹ずつ釣り上げる豪快な「一本釣り」。一度に大量漁獲する「まき網」漁と比べ、大きく二つの点で優れています。
<農林水産省ホームページ 漁業種類イラスト集より>
「一本釣り」の場合、かつおを1匹釣り上げるごとに、マイナス20℃前後に冷やした塩水のプールに生きたまま丸ごと投入し、急速凍結します。このため魚体を傷つけることなく、鮮度の良いまま保存できます。加えてユーコープでは最新鋭の冷凍設備を搭載した漁船「日光丸」を指定。スピーディな凍結にとことんこだわりました。
一方 「まき網」漁では、大きな網を使って群れごと魚を捕獲するため、擦れたりぶつかることで魚体が傷つきやすく、また大量の魚を一度に凍らせるため、凍結に時間がかかります。
「一本釣り」の素晴らしさは、かつおの群れからごく一部の必要な大きさのかつおだけを釣り上げるので、群れ自体を保全できることです。
一方「まき網」漁では、小さいサイズのかつおや多種類の魚なども獲ってしまい(混獲)、問題視されています。近年目に見えて魚の群れが減っていると感じる漁師が増えています。
日光丸の船上で急速凍結したかつおは、港に着くと凍ったままサイズ別に選別され、マイナス60℃の冷凍倉庫にストックされます。
加工工場では、かつおを冷凍のまま可食部のみに加工し、すみやかに再び冷凍庫で保存します。かつおの鮮度を維持するため、加工には正確さとスピードが要求されます。
かつおの表面をサッとあぶる「たたき」は、高温ですばやく焼き上げることがポイントです。焼き釜自体は自動化されていますが、藁の火加減は職人が常に調整しなければ上手に仕上がりません。焼き加減を失敗すると身の中心部が黒っぽく変色してしまうのです。釜の内部は600℃以上、夏場は室温も50~60℃近くになる大変な作業です。
藁焼き工程
3分後、表面にこんがりおいしそうな焦げ目がついて出てきました。でも中は凍ったまま。短時間で表面を焼き固めることで、かつおのうま味をしっかり閉じこめています。
藁焼きは、独特の藁の香りがガスや炭火で焼いたものよりも、かつお好きに好まれるといわれます。藁は静岡県内産のものを使用しています。(使用する藁は残留農薬などもチェックしています。)
日本の遠洋一本釣り漁船はこの20年で半減し、2019年度は23隻となっています。日本の遠洋一本釣り漁業の漁獲量も同様に年々減り続けています。
そんな中で、焼津漁港を水揚げ拠点とする日光水産(株)は、2015年に業界として十数年ぶりの新船第111日光丸を建造、進水しました。一本釣り漁船「日光丸」を計5隻所有し、一本釣りの良さをもっと広く知ってほしいとメッセージを発信し続けています。
ユーコープは「海をつなぐ、人をむすぶ」という日光水産(株)の理念に共感し、焼津近辺の加工工場・取引先からも評価の高い「日光丸」のかつおの品質の良さを確かめ、ユーコープセレクションとして組合員の皆さんにご案内しています。
藪田さんのおすすめレシピ
・とろかつおは刺身のほかフライもおすすめ。フライの下味は塩コショウ、衣にだけ火を通して、中は必ずレアのままでね!
・フライパンで焼いてステーキに!レアで仕上げて、しょうが醤油で。
・蒸してほぐして、ひじきと和える。
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< 2023年11月14日更新 >