コープの産地指定「はぐくみ鶏」は「脂肪が少ないこと」「脂肪や皮の黄色みが少ない、健康的な肉色」「安全・安心・出どころ確か」・・・そんな組合員の声を実現した鶏肉です。
組合員やユーコープの職員が産地で直接生産現場を見たり、生産者がユーコープの店舗に来て組合員と話したりと交流を深めています。
佐賀、青森、群馬・栃木の3産地を指定し、飼育状況を記録しています。
鶏の飼育は、3段階に分かれています
いずれの産地でも、「ふ化場」では親鶏・種卵・ひなの確認、生産農場への出荷羽数などを記録しています。また「生産農場」では鶏舎ごとに「はぐくみ鶏の飼育体系」に基づいているか、その飼育状況を記録しています。
飼育期間中、感染予防ワクチン接種以外に抗生物質・合成抗菌剤を与えずに育てた鶏を「特別飼育鶏」と呼びます。はぐくみ鶏は2000年から「特別飼育鶏」として飼育しています。
飼育のポイントは、一にも二にも快適な環境づくり。
はぐくみ鶏は鶏舎1棟につき約4,000~12,000羽※。活発に動けるよう、坪(3.3㎡)当たりの飼育羽数を通常の鶏より減らし、外部から病気が入らないよう農場や鶏舎の入口には消毒漕を設置しています。
鶏は暑さに弱いので、夏は冬に比べて坪当たりの羽数を少なくします。また寒い冬場は鶏舎内を閉め切って暖房を入れますが、一方で新鮮な空気も必要です。換気をすれば温度が下がるため温度と換気をバランスよく管理することが必要です。
元気な特別飼育鶏を出荷するのは、実にハードルの高い作業です。
佐賀県産のはぐくみ鶏の一部に、お米を5%配合した飼料を一定期間与えています。輸入に頼っている飼料に国産の米を加える取り組みです。
日本の田んぼを守り、食料自給率を向上させたいという思いから、2009年度に地元JAグループ佐賀と協力して始めました。
佐賀県内で栽培される飼料用米のうち、2015年度のはぐくみ鶏用のお米は約24トン分。飼料工場で鶏が食べやすいように小さく砕かれ、ある程度大きく育った若鶏用の飼料に配合します。佐賀県内の29戸の生産農家で約8万羽のはぐくみ鶏に給与します。
佐賀県内に、はぐくみ鶏に与える飼料用米の田んぼがあります。毎年6月と10月に、ユーコープのお店・工場・商品部などの精肉を担当する職員・パート職員が訪問し、田植えと稲刈りに参加しています。
< 2024年1月8日更新 >
(さっちゃんさん)
(しもしもさん)