2017年12月29日
今年も残すところあとわずかとなりました。おせちのメーカー各社では、冷蔵タイプのおせちづくりが佳境に入っています。
本日は、「ユーコープオリジナルおせち」の製造から検査の様子についてご紹介します。
おいしさと安心を届けたいから。ユーコープのバイヤーや品質保証担当が製造に立ち合っています
石井食品株式会社の八千代工場(千葉県)では、
ユーコープのオリジナルおせち「初春」「祝御膳」「あやめ」を製造しています。
"生詰め"と呼ばれる冷蔵のおせちは、あらかじめ作っておくことができないため、この時期に集中的に作っていきます。
ユーコープオリジナルおせち 和洋中4段「あやめ」の製造がはじまりました
工場では熟練したスタッフの皆さんがおせちの盛り付けを進めています。大人数での作業しているにもかかわらず工場内はとても静か。
気持ちを込めて手際よく、次々とおせちが完成していきます。こちらの「あやめ」は、10人がかりで4段のお重100セットを約1時間半で詰めていました。
ユーコープ職員が製造が終わるまで立ち会って確認します
ユーコープ商品部のバイヤーは、仕様書通りに具材がセットされているか、個数はもちろん、盛り付けの向きも確認します(写真左下)
品質保証担当は、非接触温度計で出来上がりつつあるおせちの温度を測っています。(写真右上)
詰め終わった4段のお重を帯で結んで完成です。きれいにそして崩れないようきっちり丁寧に。
できあがったら"食べて確認"しています
ユーコープのバイヤーと品質保証担当は、おせちが完成すると「検食」をします。いったん梱包したものを開封し、あらためてお重のふたを開けて、まず全体を確認。
それからすべての具材を一通り口にしていきます。匂いや口に入れた瞬間の風味を五感を研ぎ澄ませて確認します。味わうのはそのあと。
一瞬の緊張がほぐれておいしさに頬が緩みました。
「大丈夫です。おいしい。この煮物の味が、石井食品さんでつくっていただいている、ユーコープオリジナルおせちならではの味ですよね」。(写真右上)
おいしい!また来年もユーコープのおせちで と言っていただくために
ミートボールで有名な石井食品は、厳密な衛生管理のもとで、味・品質の研究を大変熱心に進めています。
例えば、おせちに欠かせない栗きんとんの栗は国産の栗を風味を落とさないよう工場総出で1か月近くかけて手剥きしているそうです。
ユーコープのオリジナルおせち「初春」「祝御膳」「あやめ」にはアンケートが同封されており、毎年ご利用の皆さんの声を聞いて改善をすすめています。
メーカーさんのご協力のもと、皆さんに年に一度のおせちを自信を持ってお届けすることができています。
石井食品株式会社についてくわしくはこちら
ユーコープ商品検査センターでおせちの検査をしています
翌朝一番のクール便で、商品検査センター(神奈川県厚木市)にユーコープオリジナル 和洋中おせち「あやめ」の検査用サンプルが届きました。
検査用サンプルと言っても、前日製造したおせちの中から抜き取り、組合員の皆さんへお届けするのと同じ条件で発送したものです。
さっそく微生物検査を開始します。大腸菌、黄色ブドウ球菌など食中毒の原因となる菌の混入がないことを確認するため、一品ずつ調べます。
美しいおせちの具材一つひとつから食べる部分をザクザクと切り取り、重さを揃えて食塩水を加え、専用の機械でつぶしてドロドロにします。
つぶした具材を、検査する菌ごと4種類のシャーレや試験管に入れていきます。
「あやめ」は4段37品。素早く間違えずに作業するには、事前の準備と集中力が必要です。
これらを24~48時間培養器に入れたのち、菌の増殖がないか調べます。
そのほか、商品検査センターでもお届け状態での食味検査を行っています。一品ずつ、味に異常がないかどうかを、ヒトの五感を使って調べます。
安全・安心にこだわり、20年以上前から続けているおせちの検査
ユーコープでは、取扱い宅配おせち全種類39品の検査を行っています。
組合員の皆さんにお届けする状態でのおせちの検査はユーコープならでは。
品質へのこだわりから20年以上前より続けています。
検査が終わったおせちの容器がズラリ。
皆さんに笑顔で召し上がっていただきたいから。
自信を持ってお届けするため、ユーコープのおせちの検査はまさに今、山場を迎えています。
商品検査センターについてくわしくはこちら