重要なお知らせ

核兵器禁止条約の採択を心より歓迎します

2017年7月10日

核兵器禁止条約の採択を心より歓迎します

 生活協同組合ユーコープ
代表理事理事長 當具 伸一


 ニューヨークの国連本部で制定会議が行われていた「核兵器禁止条約」が、最終日の7 月7 日に122 か国の賛同を得て採択されました。

 ヒロシマ・ナガサキの被爆者が「ヒバクシャ国際署名(※)」で呼び掛けきた内容が反映された「核兵器禁止条約の採択」は、人類史に残る出来事です。被爆者や平和を願う世界の市民とともに心より歓迎します。

 条約では前文に、「ヒバクシャにもたらされた受入れ難い苦しみと害」に心を寄せ、「核兵器のいかなる使用も人道の諸原則および公共の良心に反する」ものであり、「核兵器の法的拘束力のある禁止は・・・核兵器のない世界の達成と維持に向けた重要な貢献」であると明記されています。

 ホワイト議長が記者会見で述べた通り、条約は国際的な法律上の規範となり、核兵器に依存しない21 世紀の安全保障の形をつくることにつながります。「核兵器は違法だ」と言えるようになることは大きな成果であり、国連総会が1946 年第1 号決議で「核軍縮を国連の最優先目標」として以来の、核兵器を無くす取り組みの偉大な一歩です。
 人間がつくり出した核兵器は人間のみが無くすことができます。

 国連の軍縮部門トップの中満事務次長が述べているように、「採択をきっかけに核保有国と非保有国の対話が進み」、地球上の全ての国がこの核兵器禁止条約を承認することを望みます。そしてその中で唯一の戦争被爆国である日本が積極的な役割を果たしていくことを強く願っています。

※ 「ヒバクシャ国際署名」は、ヒロシマ・ナガサキの被爆者のみなさんが自ら核兵器禁止条約締結を求めて始めた署名活動です。ユーコープもこれに賛同し、組合員の皆さんへ署名を呼びかけ、2017 年7 月10 日現在で12 万筆を超えるご協力をいただいています。ユーコープではすべての国が核兵器禁止条約に参加することができるよう、今後も引き続き署名の呼びかけを行っていきます。

「ヒバクシャ国際署名」について詳しくはこちらから。インターネット署名もできます。