【かながわ】「大人のヘアケア どんなこと気になる? お悩み大募集!」ご応募ありがとうございました 開催日12/20~1/9

2022年3月 1日

ぷらすmio1月号に掲載の「大人のヘアケア お悩み大募集!」にたくさんの方々からお悩みをお寄せいただきありがとうございました。

ご応募いただきました方の中から抽選で30名様に参加賞としてCO・OPのハンドクリームをお送りしました!



皆さまからお寄せいただいた中で多かったお悩みの一部と花王様からの回答をご紹介いたします。
(皆さまからいただいた質問と花王様からの回答は原文のままで記載しています。)


組合員からの髪のお悩み

~ 花王様にご回答いただきました ~

                                              川崎1エリア会

お悩み①

産後1年経ちましたがなかなか抜け毛が減らず心配しています。またフケが普段から多いのでどのような対処をしていけばいいのか悩んでいます。


回答

女性ホルモンには、ヘアサイクルが成長期から退行期・休止期に移行することを抑制 する働きがあります。妊娠中の女性は、女性ホルモンのレベルが非常に高くなるため、毛髪は休止期に移行せず、脱毛しにくい状態になっています。

出産後、女性ホルモンは急激に減少し通常のレベルに戻ります。この時、妊娠中にほとんど抜けずに成長期に維持されていた髪が順に休止期に入るため、一時的に抜け毛が増加します。これが出産後脱毛です。

その後、新しい毛髪が通常のヘアサイクルに従って成長しはじめ、抜け毛もふつうのレベルに戻ります。一般的に産後すぐ症状が見られ、6か月~1年で戻ることが多いようですが、女性ホルモンの分泌量や生活習慣などで個人差も見られます。

フケは、表皮が荒れた場合に、回復しようとして生まれ変わりの周期(ターンオーバー)が早まり、角層がまとめてはがれおちて目に見える状態になったものです。肌の落屑と同じです。

肌荒れの初期段階のひとつである、赤みやかゆみを伴う微弱炎症(紅斑)を防ぐために、適度な頻度で頭皮を万遍なく洗いましょう。

フケが発生してしまったら、頭皮をきちんと洗うとともに、修復機能を助けるために適度に保湿するのが効果的です。消炎効果のある頭皮ケア用のシャンプーできちんと洗い、頭皮用ローションを適量使うことをおすすめします。

お悩み②

今更ですがリンス、トリートメント、ヘアパックなどシャンプー以外の名称の品の区別がわかりません。どういう状態のとき、どの商品を使えばよいか?効果的か?を知りたいです。


回答

〇リンス・コンディショナー

リンスとコンディショナーは同じ。髪の表面をなめらかにして、指通り良く髪の流れを整えやすくし、パサつきを抑え、キューティクルの傷みを防ぎます。最近は、髪の内部に浸透し、髪の傷みを補修するトリートメント機能を併せ持つ製品が増えています。

〇トリートメント

髪の内部に成分を浸透させて、髪の状態を整えるもの。髪の傷みをケア・補修したり、髪の質感を整えたり(髪をしなやかにする、くせを緩和する、毛流れを整えやすくする)するものなどがあります。家庭向けのトリートメントは、リンス・コンディショナーの機能を併せ持つタイプがほとんど。ヘアパックやヘアマスクもトリートメントの範疇です。

☆選び方と使い方

同じブランドでは、トリートメントの補修・保護機能は、コンディショナーより高く調整されているので、効果の程度が違うと考えていいでしょう。現在の自分の髪に合うかどうかは、しっかりすすいで、乾かすとき、乾いた後もなめらかさが持続するかどうかが目安です。

普段コンディショナーを使い、傷んでなめらかさが足りないと感じたら、トリートメントに替えるといった具合に、髪の状態によって、どちらかを使うことをおすすめします。コンディショナーとトリートメントの両方を使っても問題はありません。

製品の効果を発揮できるよう、製品の使用方法に従って使いましょう。

お悩み③

環境問題の観点から環境に負荷をかけないシャンプー、リンスを使用したいと思って います。重曹や、お酢等ナチュラル系のものを使用している方やそのほか何か良いアイディアのある方がいらっしゃいましたら教えていただきたいです。

回答

シャンプーの主目的は、頭皮の刺激やニオイ、べたつきの原因となる、皮脂などの油性成分を洗い流して長時間頭皮に放置しないことです。したがって油性成分を捕まえて水になじみやすくする働きのある洗浄成分(界面活性剤)を含むシャンプー製品を使うことをおすすめします。

シャンプー製品の製造から廃棄までのCO2排出量は、シャンプー使用時の温水によるものが全体の約8割を占めています。したがって、CO2排出の観点からすると、すすぎやすいシャンプーが環境に良いシャンプーといえます。泡で出てくるシャンプーもそのひとつです。

洗浄成分(界面活性剤)は植物由来で生物多様性の保全に配慮し、森林破壊ゼロを支持したガイドラインに沿って調達した油脂(パーム)を原料としているものが増えています。森林保護ができているかの目安として、RSPO認証の原料を使っているメーカーを選ぶのも、良いでしょう。

シャンプー製品は頭皮や髪に優しい弱酸性で、なめらかな仕上がりになるよう調整しているものが多くなっています。化粧品として頭皮や髪への安全性も担保されています。

酢や重曹は、髪や頭皮に強い刺激にならない濃度やpHに調整・注意する必要があります。

お悩み④

白髪のケアの頻度も高く、染めるとなると髪にも頭皮にもダメージが大きいし、美容院に行くとお金もかかるし、とても悩んでいます。若い頃から白髪が多いので子供が小さいうちは染めに行く時間も金銭的な余裕もないので本当にどうしようかと悩んでいます。何か染めずにヘアケアで白髪を予防できるならその方法が知りたいです。


回答

白髪は、メラニン(色素)をつくる細胞(メラノサイト)の働きが弱まり、毛髪のメラニン量が減少して起こります。白髪を予防する方法は、さまざま研究されていますが、有効な手段は確立されていません。

自宅で白髪を染める商品はいろいろありますが、髪や頭皮のダメージが気になる方には、ヘアマニキュア、カラーシャンプー、カラートリートメント、ヘアマスカラなど、染料を髪に浸み込ませたり付着したりするしくみのものがおすすめです。黒髪メラニンのもとを髪に定着させて自然な黒髪に近づけていくものもあります。それぞれに特徴が違うので、目的に応じて選びましょう。


回答協力:花王㈱ヘアケア研究所

1月・2月連動企画として「気になる大人のヘアケア」を開催しました。2月号ぷらすmioのレポートも後日掲載いたしますので、よろしければご覧ください。