「うなぎぼきん」 ~いつまでも“うなぎ”を食べられるように~

2024年6月17日

ニホンウナギの稚魚を育てる研究を応援します!

ユーコープは、日本の食文化を守り、持続可能なものとして、いつまでも“うなぎ”を食べられるように、という願いから「うなぎぼきん」に2015年から取り組んでいます。

皆さまからお寄せいただいた募金は、ニホンウナギの研究を進めている、国立研究開発法人 水産研究・教育機構の研究費用として役立てています。


1.どんどん減っているシラスウナギ

(1)ふだん私たちが食べているウナギは、天然のシラスウナギ(ニホンウナギの稚魚)を捕獲し、養殖場で育てて出荷、商品化されています。

(2)そのシラスウナギが乱獲や海洋環境の変化などにより、漁獲量が大きく減少し、価格の高騰にもつながっています。

2.シラスウナギの量産化に向けて

(1)ウナギについては、長い歳月をかけて人工生産の研究を進めてきましたが、シラスウナギの生態は謎が多く、実現できていませんでした。

(2)2010年、ようやく国立研究開発法人水産研究・教育機構が、ニホンウナギの「完全養殖」に世界で初めて成功しました。

※完全養殖とは、人工受精でふ化させた仔魚(レプトセファルス)を、稚魚(シラスウナギ)に育て、さらに親魚まで育てます。その親魚からの卵を人工受精、ふ化させ、仔魚、稚魚に育てるというサイクルで、ウナギを養殖することです。

(3)近年は数多くの人工シラスウナギを作出できるようになりましたが、養殖に必要なシラスウナギを卵から育て、大量生産する技術の実用化にはまだ至っていません。

(4)水産研究・教育機構では、この課題解決に向けて、現在は仔魚(レプトセファルス)をいかに効率的に飼育するかという点に着目し、水槽や飼料の開発、コストの多くを占める飼育作業の自動化、より良い家系を選抜する育種を中心に研究を進めています。また、行政機関や民間養殖業者に人工シラスウナギを提供し、養殖試験の実施などの連携も図り、更なる研究も進めています。

皆さまからお寄せいただいた募金は、ニホンウナギの稚魚を育てる研究を行っている、国立研究開発法人 水産研究・教育機構に寄付し、研究で使用する精密機器などの購入費用に活用されています。

募金へのご協力ありがとうございました

うなぎぼきんの結果>

・2015年度 寄付額  34万3,485円

・2016年度 寄付額  95万3,274円

・2017年度 寄付額  87万9,661円

・2018年度 寄付額  182万6,911円

・2019年度 寄付額  193万 788円

・2020年度 寄付額  140万6,200円

・2021年度 寄付額  167万3,415円

・2022年度 寄付額  146万3,457円

・2023年度 寄付額  213万8,504円

※ユーコープ・うらがCO-OP・海員生協・富士フイルム生協 合計