ヒバクシャ国際署名ってなんだろう?どうして今、ユーコープも署名に取り組むの?

2020年9月14日

ヒバクシャ国際署名は、9月3日で終了しました。ご署名いただいた皆さま、ご協力に感謝いたします。
最終的な結果については、また改めて報告させていただきます。



ユーコープは全国の生協・諸団体と協力し、ヒロシマ・ナガサキの惨劇を繰り返さないために、核兵器廃絶・被爆者への支援などさまざまな平和活動を取り組んできました。
2020年5月、ニューヨークで5年に一度の「NPT(核不拡散条約)再検討会議」が開催となり、核兵器について再検討されます。
ユーコープでは、核兵器廃絶への想いを伝えるために、「ヒバクシャ国際署名」の署名活動に取り組み、一人でも多くの方の想いを「NPT再検討会議」へ届けます。

NPT再検討会議とは?
NPTとは1970年に発行した核兵器の拡散を防止するための国際条約です。世界のほとんど191ヵ国※が加盟しています。
この条約がきちんと守られているかをチェックし、今後の取り組みを話し合うために5年に一度開催されるのがNPT再検討会議です。
※インド、パキスタン、イスラエルは加盟せず、北朝鮮は脱退しました。


ユーコープで平和の署名をやるのはなぜ?

横須賀 あれ!職員の山田さん。こんにちは~。ここで何しているの?
山田 2020年にNPT再検討会議が国連本部(ニューヨーク)であるので、署名のお願いをしているんです~。
横須賀 NPT?何ですかそれ?
山田 NPTは「核不拡散条約」といって、核兵器の拡散を防止する唯一の国際条約なんです。
甲斐 コクサイ条約?カクフカクサン?…なんか難しそう~。
山田 簡単に言えば、世界平和のために署名お願いっ!てなわけです。
横須賀 …前から思っていたけど、コープが平和のために署名やっているのはどうして?
山田 ドキドキッ!直球ですね。それは、平和でなければ、私たちのくらしは成り立たないからです。コープの店もおうちCO-OPも平和な社会でないと!
横須賀 それはそうね。平和でなかったら、私たちこんなふうにしていられないもんね…。
山田 今、地球上に核兵器がどれくらいあるか知っていますか?
甲斐 ん~。300発くらい?

<世界にある核兵器 1万3880発>

私たちが生きるこの地球上には、現在もなお、約1万3880発の核兵器があります。
この5年間で約2500発削減されてきたとはいえ、たった1発でも、ひとたび使われてしまえば、どのような悲惨な結果を生むか、私たちはヒロシマ・ナガサキから学ぶことができます。その核兵器が、これほどたくさん残っているのです。

出典:長崎市平和・原爆ホームページから引用(長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)の核弾頭データなどをもとに作成(2019年6月現在)

甲斐 えっ!!1万4千発近くも!?核兵器なんてなくせばいいのに!
山田 ところが、世界では自分の国を他国の攻撃から守るために必要だと考えている人も多いんです。
甲斐 えーー(怒)うちの子の未来はどうなっちゃうの?心配だわ~。
山田 日本には広島・長崎で悲惨な被爆体験をされた方がいらっしゃいます。二度とこのような悲劇を繰り返さないよう、日本人の私たちが核兵器の恐ろしさを世界に伝えないといけませんよね。
横須賀 そうかも。でもかよわい私たちに何ができるのかしら。
山田
 一番簡単にできること、それは署名です。この間、「核兵器禁止条約」が国連で採択されるなど、皆さんの署名は核兵器廃絶に向けて大きな後押しとなっています。しかし、条約の発効に必要な50カ国のうち、34カ国の批准にとどまっているんです(2019年11月現在)。すべての国の批准が進むように、署名の輪をもう一回り広げませんか!
甲斐 私の力は小さいけれど、署名に協力することはできる!
横須賀 そうね。ママ友にも署名お願いしてみる。
山田 お二人ともありがとうございます!!核兵器を一日も早く地球上からなくして、子どもたちにステキな未来を残したいですね!

動画で聴く、中村郁子さんのお話

動画はコチラから

原子爆弾が広島に投下された1945年8月6日午前8時15分、私たちは勤労奉仕で農家の手伝いに行く途中、市内から40㎞程離れた山の上にいました。当時、私は10歳(小学校5年生)でした。原爆が落とされた瞬間、あたりがピカッと光り、目の前が真っ白になりました。しばらくすると不気味な地響きがしました。状況が分からなかったため、不安な気持ちになったのを覚えています。夕方の帰宅途中、黒い雨に当たり、しばらくすると全身がかぶれ顔も腫れあがってしまいました。翌朝、急いで病院に行くと、すでに満員。目から血を流している人、皮膚がただれている人…異常な光景でした。私は何時間か待って、塗り薬をもらいました。
原子爆弾は、一瞬にして多くの人の命を奪う兵器です。絶対に、何があっても使ってはいけないものです。このことを、唯一の被爆国である日本が訴えていくことが大切だと思います。そのためにも、「ヒバクシャ国際署名」へのご協力をお願いいたします。