【台風15号・19号の被災地支援】ユーコープでは様々な形で支援に取り組んでいます。

2020年2月25日

このたびの台風15号・19号でお亡くなりになられた方々にお悔やみを申し上げるとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。ユーコープの被災地支援の取り組みについてお知らせします。

<台風15号・台風19号募金の取り組み>
被災した方のくらしの再建と、現地の復興活動を支援するため「台風15号被災地支援緊急募金」「台風19号被害緊急支援募金」に取り組みました。募金は、経費を除き、日本生協連や自治体などを通じて被災された方々への義援金および支援金として役立てます。お寄せいただきました募金額が確定しましたら、本ページでご報告します。

<ユーコープ職員による被災地支援>
河川の氾濫など甚大な被害のあった地域の行政や生協より、全国の生協へ支援の要請があり、各生協が連携してこれに応えています。ユーコープも4名の職員を順次被災地に派遣し、全国の生協ともに力を合わせて支援活動を行っています。職員の支援の様子をレポートします。

●台風19号被災地支援 職員活動報告

台風19号で被災した宮城と長野へ支援に行った、4名の職員のインタビューを紹介いたします。
(7分25秒)

●2020年2月7日 りんごの産地「ながの農業協同組合」に見舞金をお届けしました。

台風19号で甚大な被害を受けた、りんごの産地である「ながの農業協同組合」(JAながの)を伏見やまなし県本部長と、組合員の代表として近藤理事が訪問し、組合員の皆さんから寄せられた募金の一部を豊田代表理事組合長にお渡ししました。

豊田代表理事組合長からは、「心あたたまるお見舞いに感謝申し上げます。大切に使わせていただきます。今後もユーコープの組合員に喜んでもらえる美味しいりんごを作ってきます」とお言葉をいただきました。

●2019年11月22日 宮城県丸森町で災害ボランティア支援活動をしました。

2週間前に支援に入った滝沢に続き、11/22(金)~11/26(火)に、人事業務を担っているユーコープ職員の谷戸が、全国生協の仲間や、みやぎ生協さん、社会福祉協議会の皆さんと共に支援に入りました。

災害ボランティアセンターの運営支援として、ボランティアさんへの資材お渡し、資材回収と洗浄、ボランティアさんの支援宅への送迎などを担いました。
雨の日には農地の被害状況の現地調査をしました。山間地の筆甫(ひっぽ)地区は、主要道路はようやく開通したばかりでした。水害により1メートル以上道路が削られ、ガードレールの根本が浮いている場所がありました。

筆甫(ひっぽ)地区の田畑は、阿武隈川の支流が氾濫したことにより、石・砂利・流木が大量に流れ込み、田畑が大きく削られた場所も多く、復旧には膨大な時間がかかるとのことです。
丸森町でのボランティアの受け入れは、年内は12月22日までとし、年明けは状況を踏まえ検討していくそうです。現在残っている支援ニーズは約150件で、年内に完了したいとのことでした。

支援を終えて(谷戸)

被災地では、ボランティアや、ボランティアセンターの運営スタッフが毎日次々と入れ替わり、たった1度の出会いと別れが次々とやってきて、まさに一期一会です。
そのような状況の中、私にできることは、道具の受け渡しと洗浄だけでなく、感謝の気持ちを表すことでした。
ボランティアに来てくださった1人ひとりに、「ありがとう」の感謝の気持ちと心からのあいさつを、精一杯行いたいと思うようになりました。

また、被災地のボランティア支援を行いながら、「あ、これって、ユーコープの2020ビジョン『人と人をつなぎ、生きるを支える』ことだなぁ」と、2020年を目前にして丸森町で実感しました。



●2019年11月15日 長野県で農業ボランティアの運営支援を行いました。

台風19号の水害により、長野県農地には大量の泥や災害漂着物が堆積し、発災1ヶ月を過ぎても農地復旧の作業が追いついていない状況です。民間と行政が連携して、災害漂着物の片付け、果樹の根回りの泥出しなどを行い、農家の再生・復興を目指しています。

11/15(金)~11/19(月)に、普段は組合員活動業務を担当するユーコープ職員の関山が、全国の生協職員とともに、農業ボランティアの運営の支援に入りました。
現地には全国から連日農業ボランティアの方が集まっています。農地で漂着物撤去の後、泥をかきだし農地をきれいにします。関山はボランティアの方の作業がスムーズにできるよう、運営施設の設営、受付作業、ボランティア内容の説明、帰着後作業(ボランティアの方へうがい、手洗い誘導、道具の清掃など)、撤収、農家の方たちと翌日以降の打ち合わせなどを行いました。

農業ボランティアは、特に平日不足している状況です。しかも12月上旬以降は降雪の関係で作業自体が難しくなるとのことで、農業ボランティアを確保するために告知方法などを日々工夫されています。

5日間の支援を終えて(関山)

今回、長沼地区の支援に入らせていただきました。千曲川の氾濫により100メートル近く流された家もあり、浸水というより津波のようだったとのことです。現地の状況を目の当たりにし、自然のあまりの脅威に言葉が出ませんでした。

ただ、一日かけてボランティアの皆さんが入っていただいた場所を夕方見に行くと・・漂着物がきれいに取り除かれていました。大げさでなく感動して泣きそうになりました。一人ひとりが繋がることの力の強さ、大切さ、すばらしさを感じました。

最後に、この5日間で一番印象に残っているのはこの想像を絶する、過酷な状況下でも前を向こうとする農家の皆さんの姿です。道のりは長いと思いますが、一日でも早い復興を心よりお祈りいたします。



●2019年11月10日 丸森町災害ボランティアセンターで運営の支援活動をしました。

宮城県丸森町は、被災から1か月たった今でも道路が多数寸断され、多くの世帯が避難所の生活を余儀なくされています。

11/10(日)~11/14(木)に、商品政策業務を担っているユーコープ職員の滝沢が、全国(沖縄・高知・愛知)の生協の仲間や被災地生協のみやぎ生協職員と共に支援に入りました。


災害ボランティアセンターで、全国各地からいらっしゃるボランティアの皆さんが滞りなく活動できるよう支援活動をしました。

ボランティアセンターは閉店となったスーパーの跡地を利用しています。室内ですが、災害の粉塵がひどく、1日でざらざらになるため、毎朝のモップがけはかかせません。トイレも気持ちよく利用できるよう丁寧に掃除します。

朝9時から受付開始です。ボランティア受付の他、「ボランティア活動報告書」のお渡しや「高速道路無料措置の申請」、「マスコミ取材の受付」なども行います。その他、来訪者の要件を伺い、必要なセクションにご案内をする役割も担います。 中には、災害で生活資金に困り、貸し付け相談に来る被災者もいらっしゃいます。

午後は、ボランティアで使った道具を洗浄して片付けます。ボランティアさんが使った泥だらけのスコップ・一輪車・バケツなどを洗浄し、所定の場所に格納します。

現在丸森町ではボランティアのニーズは約300件ありますが、1日平均10件程度しかこなすことができません。毎日数百名のボランティアの方がいらっしゃいましたが、まだまだ足りない状況でした。

支援を終えて(滝沢)

5日間通して感じたことは、災害はないことに越したことはないのですが、想いのベクトルが合えばどんな災害も乗り切れるのではないかと思いました。丸森町に集結した全国の仲間も、「被災者の力になりたい」そのひとつの想いのもとで活動し、少しずつではありますが成果をあげています。

道のりは長いと思いますが、丸森町の一日でも早い復興をお祈りいたします!けっぱれ丸森!

●2019年11月14日 味菜卵の産地に義援金と組合員からの応援メッセージをお届けしました。

台風15号で鶏舎の破損や長期間の停電で大きな被害を受けた味菜卵の委託先である「八千代ポートリー」「横浜ファーム」を執行役員 前田と、組合員の代表として渡邉理事が訪問し、組合員の皆さんからお預かりした募金の一部と、150名以上の組合員から寄せられた応援メッセージを、長年にわたり味菜卵に携わっていただいている笠原相談役にお渡ししました。笠原相談役からは、「養鶏業に携わって50年ですが、こんなに感激したことは初めてです」と仰っていただき、「今後も、ユーコープの組合員の皆さんにご満足いただける味菜卵を、しっかり作り続けます」と力強いお言葉をいただきました。

●2019年11月6日 長野市の災害ボランティアセンター運営の支援をしました。
長野市は千曲川堤防が決壊し、広範囲で甚大な浸水被害が発生した地域です。11/6(水)~11/10(日)に、品質管理業務を担っているユーコープ職員の篠塚が支援に入りました。

長野市は被害が甚大で県外からのボランティアを受け入れていることもあり、連日数百名のボランティアの皆さんが集まります。篠塚を含めて、ユーコープを含めて各生協から派遣された3名の職員は、災害ボランティアセンターでボランティアの皆さんが滞りなく活動できるよう支援をしました。担った業務は、ボランティアの受付、オリエンテーション、差し入れ品受付、洗い場の清掃、水槽の水交換、有料道路減免措置の案内、ボランティア割引のある銭湯やガソリンスタンドの説明などです。
ボランティアの皆さんは浸水した家の床の泥出し、水につかった家具の運び出し、災害廃棄置き場への運搬などを行っていました。住宅関連の作業は年内に何とかめどを立てたいが作業は膨大とのことで、ボランティアの方の支援がまだまだ必要な状況でした。

写真左:各地の生協の職員が支援に入り、ボランティアセンターの運営を担いました
写真右:続々と集まるボランティアの皆さん

5日間の支援を終えて(篠塚)

被災されたお宅の部屋や床下の泥出し、水に浸かってしまった家具や庭にある流木の運び出しなどホランティアの皆さんはハードな作業を行っていました。遠方から車で駆けつけた車中泊の方、自転車のカゴに道具を入れてやってくる方。毎日ボランティアに来られる方も少なくありません。中でも「私たちも助けてもらったので、恩返しがしたかった」と寒さで赤くなった顔で話してくれた広島から来た大学生の言葉が、忘れられません。


ボランティアセンターに貼ってあった「泥を見ないで人を見る!!」の言葉。私にはコープで働く職員への言葉にも思えました。


皆様の安全と一日も早い復興を心よりお祈りいたします。