2018年3月 7日
3月3日ミアクチーナ上今泉店(神奈川県海老名市)、4日ミオクチーナ新沢田店(静岡県沼津市)で、「夜の森さくら」の植樹式が行われました。
原発事故により町外避難を余儀なくされた福島県富岡町の「夜ノ森」の美しい桜の苗木を全国に広げる「夜の森さくらプロジェクト」。ユーコープはこのプロジェクトに賛同し、桜の木を見る度に震災や原発事故のことを思い出し、被災地や被災された方に思いを寄せることができるよう皆が集まるお店の敷地に苗木を植えました。
植樹式の前に福島のことを共有するために交流会を開催しました。福島の現状やこれまでの取り組みや人々の思いや暮らしについて、コープふくしま 執行役員 根本さん、コープふくしま 理事の有松さんからご報告がありました。また、富岡町住民の三瓶さんからは、当時の様子や現状や思いを語っていただきました。
今回の参加者の中には、これまでに被災地支援企画などで福島を訪れたことがある方も多く、その時体験したことと重ねあわせてお話に耳を傾けていました。
コープふくしま 有松理事 | 富岡町 三瓶さん | コープふくしま 根本執行役員 |
3月3日 ミアクチーナ上今泉店 | |
3月4日 ミオクチーナ新沢田店 | |
三瓶さんが「震災発生日から1週間の日記が出てきたので...」、と読みあげてくださいました。放射能に関する知識もなく、指示されるまま避難バスに乗り込み、行く先がどこかもわからなかったそうです。自分の家に帰りたいけれど、街の家々は雨風にさらされ、イノシシなどに荒らされフンを落とされ、不衛生でとても戻れないことなど住んでいた方にしかわからない心情を話してくださいました。
この桜の木が、こちらに避難されている方の心の拠り所になるとともに、いつ来るとも限らない震災に対する備えの大切さを私たちに伝え続けてくれるシンボルになるよう願っています。お店にお買い物に来られる際は、ぜひ桜の木の成長も見守ってください。