2011年11月18日
10月17~18日、コープかながわ、コープしずおか、市民生協やまなしの組合員6人とユーコープ商品部の精肉バイヤーなど計10人が「産地の思いを受け取る会」の活動として岩手県のJAいわて花巻を訪問。茶美豚(チャーミーポーク)の飼料用米の稲刈りや生産現場の見学などを行い、生産者と交流を深めました。
茶美豚生産者の藤井さんの農場にて
「産地の思いを受け取る会」は、参加した組合員が産地や工場を見学。生産現場の取り組みを学びとって組合員活動の場で広く組合員の皆さんにお知らせしたり、コープの商品の生産者と組合員が交流して意見を交換し思いを伝え合うことを目的に、2010年度より開催しています。
17日は、花巻市内の茶美豚用の飼料用米の圃場(ほじょう)で稲刈りを行いました。
当日はあいにくの雨模様。田んぼの土はドロドロにぬかるんでいましたが、参加者はレインコートと長靴姿で稲刈りに大奮闘です。
最初は手で刈り、途中からはコンバインで一気に刈り取って、もみをコンバインからトラックに移しました。
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プレスリリース 10月17日(月)、コープの産地指定「茶美豚」用の飼料用米の稲刈りを行いました
稲刈りを終え、向かった先はカントリーエレベーター。カントリーエレベーターとは、米をもみのまま乾燥させ貯蔵し、出荷時にもみすりを行う施設。食用米と飼料用米が混入しないように、この地域では先に食用米をすべて収穫し終わってから、飼料用米の収穫を始めるそうです。
みんなで刈り取ったもみを積んだトラックが到着しました。大きな「ふるい」の上にもみをザザザッとおろします。大きい小石などの異物がここでとりのぞかれ、もみは下に落ちて計量されます。当日は10アールの田んぼから約750kgの飼料用米を収穫できました。
次に茶美豚の生産者の1人、藤井 智利(ふじい ちとし)さんの豚舎を見学しました。参加者は、長年にわたって豚を育てている藤井さんの思いや、震災後のご苦労などの話に熱心に耳を傾けました。
藤井さんの農場についてはこちらもごらんください
藤井さんは毎日豚舎を歩いて回り、一頭一頭に、「まめすくってらが~(元気にしてるか~)」と声をかけています。
豚は大切に育てると、とても人になつく動物だそうです。
藤井さんの農場の豚たちは、好奇心が旺盛な様子で、すぐに近寄ってきました。藤井さんが一頭一頭を大切に育ていることがよくわかります。
思わず「かわいい!」と参加者から笑顔がこぼれます。
翌朝は岩手畜産流通センター(と畜・加工工場)に伺い、豚を精肉として出荷するまでの工程を見学しました。
さっそく豚が運ばれてきました。
加工場の作業は上階から窓ごしに見学しました。たくさんの担当者が分業し、豚が次々に切り分けられて「肉」になっていきます。
あらためて命をいただくことへ感謝の念がわくと共に、わたしたちの手元に豚肉が届くまでに、とても多くの方々が携わっていることを実感しました。
工場見学の後、農協の会議室で生産に携わる関係者の方々と、茶美豚に飼料用米を給餌する取り組みや、豚の飼育方法などについて意見交換を行いました。
「産地の思いを受け取る会」はとても充実した2日間でした。
参加した組合員の皆さんはこれから、生産者の方々から受け取った”思い”や自分が学んだり感じたりしたことを、地域の組合員に伝えていきます。
(参加した組合員の皆さんによる茶美豚のおすすめレシピも近日公開予定です)
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