コープのとりくみ

食について考える 「食と産地を知ろう」

エサにこだわったおいしいお肉 コープの産地指定「茶美豚(チャーミーポーク)」

2011年9月19日

コープの産地指定「茶美豚(チャーミーポーク)」は、「コープならではの豚肉が欲しい」という組合員の声に応え、組合員がかかわって開発した豚肉です。エサにお茶の抽出成分(カテキン)を加えるなど、こだわりのエサで育てました。また、2009年より一部の茶美豚の飼料に飼料用米を5%配合する取り組みを開始しました。


(下の各写真は、クリックすると大きくご覧になれます)

コープの産地指定「茶美豚(チャーミーポーク)」

コープの産地指定「茶美豚(チャーミーポーク)」

JAいわて花巻茶美豚の肥育農場コープの産地指定「茶美豚」の産地の1つ、岩手県にあるJAいわて花巻を訪問しました。大きな屋根の建物が、茶美豚の肥育農場です。


消毒液で靴を消毒農場に入る前に、一行は全員白衣に着替え、靴にもポリ袋をかぶせ、さらに写真のように、消毒液で靴を消毒してから敷地内に入ります。雑菌などの外部からの侵入には気を使います。


藤井 智利(ふじい ちとし)さん農場では、藤井 智利(ふじい ちとし)さんからお話をうかがいました。この豚舎は47m×15mという広さで、茶美豚用の豚500頭が育てられています。藤井さんは365日、この豚舎に通って豚の世話をしています。3月の東日本大震災発生時には、停電のため、豚に水を与えることができず苦労されたそうです。


豚舎の中豚舎の中は広々、床には杉やしいたけ菌床ブロックから製造されたオガ粉を発酵させた“バイオベッド”が80cmの厚さに敷かれています。豚の糞尿は、このバイオベッドに吸収され、速やかに発酵、分解されます。このため、意外なほどに、「臭くない」んです。しかも発酵熱により冬の暖房費は一切かからないそうです。夏は、高い天井と大型の扇風機で送風します。

豚舎の中2茶美豚には出荷の約2ヵ月前から、専用飼料を与えています。抗菌作用やビタミン強化作用により豚が健康に育つのを助けてくれるお茶の成分(カテキン)、豚肉の脂の風味を増し、柔らかい肉質にするさつまいもまたはキャッサバ(和名:芋の木)や大麦などを主原料とした専用飼料を与えています。


JAいわて花巻また、2009年度より一部の茶美豚の飼料に飼料用米を5%配合する取り組みを開始しました。休耕田を活用し、豚のエサとなる飼料用米を栽培し、茶美豚用のエサに5%配合しています。JAいわて花巻では、地元で収穫された飼料用米を豚に与えています(写真は今年5月の田植えの様子)。


(飼料用米の栽培と給与に取り組む産地からのたより「茶美豚の産地から」はこちらから


組合員がかかわって開発したおいしい豚肉、日本の農業を考え飼料用米を与えて育てた豚肉、東日本大震災の被災を乗り越えて生産されている豚肉、コープの産地指定「茶美豚(チャーミーポーク)」です。どうぞよろしく!


以下のMIO 10月号PDF版で、「エサにこだわり、大切に育てました コープの産地指定「茶美豚(チャーミーポーク)」」について詳しくご紹介していますのでぜひご覧ください。

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