そこで、お米のプロに教えてもらいました。
(株)ミツハシ 大塚弘幸さん
こんにちは!私はコープにお米を卸す仕事をしています。
今日は「おいしい!便利!」と組合員の皆さんに人気の無洗米について、少し詳しくご紹介しましょう。
一般精米(普通のお米)はとぎ洗いして、ヌカを流します。このヌカは、玄米を精米したときにお米の表面にしっかりはりついて残ってしまったもの。「肌ヌカ」と呼んでいます。
無洗米は、「肌ヌカ」をきれいに取り除いたお米です。だから洗う必要がありません(※)。
ヌカやでんぷんを使い、その粘着力を利用して、お米の表面から「肌ヌカ」をはがします。
薬剤などは使いません。
※気になる場合は、軽くゆすいでからお使いください。
さて皆さん、無洗米専用の計量カップをご存じですか?
このへこみ、実は一般精米にくっついている
「肌ヌカ」の量にあたります。
無洗米は「肌ヌカ」を取り除いているので、普通のお米よりサイズが小さいのです。
そこで!
一般精米と同じ水加減で炊けるカップを用意しました!
つまり、普通のお米に付いている「肌ヌカ」の分だけ少なく計ることができる専用のカップを作ったのです。
従来のカップで量る場合は、通常の水加減より5~10%多くしてください。
※最近は無洗米のボタンや目盛りがある炊飯器が増えたので、使用方法をチェックしてくださいね。
5kg入りの米袋で無洗米と一般精米を比べると…
無洗米はまるまる5kg食べられますが、一般精米はとぎ洗いで肌ヌカとでんぷん質を約3%(150g)洗い流してしまうため、食べられる量は4.85kgです。
150gのお米はおにぎり2個分に相当します。
毎日3カップのお米を炊く場合、無洗米なら1年間で約1,650リットル(2リットルのペットボトル828本)の水を節約できます。
(全国無洗米協会ホームページより)
無洗米は、表面の「肌ヌカ」をきれいに取り除き、うま味層はそのまま残しています。
栄養価の面では一般精米と変わりません。
さらにとぎ洗いしなくてよいので、水溶性のビタミンB1がそのまま残ります。