2017年度 第5回 通常総代会議案書 第1分冊
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82アンゴラ共和国 特命全権大使 ジョアン・ミゲル・ヴァイケニ 閣下 核兵器禁止条約交渉会議に参加し、「核兵器のない世界」をつくり出してください 国連総会は、2016年12月23日、核兵器を禁止し、完全廃絶につながるような法的拘束力のある措置(「核兵器禁止条約」)について交渉する会議を招集することを決議しました。 この決議を受けて、2017年3月27日から31日、そして6月15日から7月7日の2会期にわたって、「核兵器禁止条約」についての交渉が行われることとなりました。 私たち唯一の戦争被爆国である日本の市民は、国連において「核兵器禁止条約」の交渉が開始されることは、「核兵器のない世界」に向けて、新たな一歩が踏み出されることとして、心より歓迎しその成功を祈念するものです。 現存する 1 万数千発の核兵器の破壊力は、広島・長崎の2発の原爆の数万倍にもおよびます。核兵器は、人類はもとより地球上に存在するすべての生命を断ち切り、環境を破壊し、地球を死の星にする悪魔の兵器です。しかしながら、地球上では今もなお戦乱や紛争が絶えず、核兵器を脅迫に使ったり、新たな核兵器を開発する動きもあります。 平均年齢 80 歳を超えたヒロシマ・ナガサキの被爆者は、後世の人びとが二度と生き地獄を体験しないように、自分たちが生きている間に何としても核兵器のない世界を実現したいと切望し、世界の市民に核兵器廃絶のための「ヒバクシャ国際署名」を呼び掛けています。ユーコープはこれに賛同して署名活動に取り組むとともに、各国に核兵器禁止条約交渉会議への参加を求めます。 アンゴラ共和国 特命全権大使 ジョアン・ミゲル・ヴァイケニ 閣下 平和を希求する閣下に、心より要請します。 1.「核兵器が再び、いかなる状況下においても使用されないことに、人類の生存がかかっている。」とする2015年の国連総会の決議を想起し、この3月27日より始まる国連核兵器禁止条約交渉会議への貴国の出席を要請します。 2.ヒロシマ・ナガサキの被爆者の声に耳を傾け、「核兵器禁止条約」締結の交渉を進め、「核兵器のない世界」の実現に貴国が積極的な役割を果たしてください。 2017年2月21日 生活協同組合ユーコープ代表理事理事長 當具 伸一

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