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お知らせ

放射性物質問題へのコープの対応について

2012年8月30日

         ~安心してご利用いただくために~



コープは「商品を通して組合員のくらしと健康を守ること」を第一に、組合員一人ひとりのくらしに貢献する
ことを最大の使命としてきました。 より安心な食品の供給は組合員の願いであるとともに生産者の願いです。


福島第一原発事故による放射能汚染の問題が広がる中で、これからも安心してご利用いただくために、コープは
必要な検査と情報提供を進めます。また、未来の「食」を担う日本の農畜水産物の産地を応援していきます。

 

食品の放射能検査をしています 放射能検査の結果です コープの商品の取り扱いの考え方です

 

分かりやすい情報提供を継続します 政府に要請書を送っています 放射性物質の摂取量調査

 

 

 

放射性物質問題へのコープの対応について、わかりやすいパンフレットを発行しました。こちらから

 

 

1.商品の放射能自主検査を実施しています。

放射能の影響が広範囲で長期間に及んでいることから、コープは組合員の皆さまに安心してご利用いただくため
に、社会的に関心の高い食品やコープの産地指定商品を中心に週40品目程度、放射能の自主検査をしています。

 

この検査は国や地方自治体の幅広い検査結果を前提に、お届けする商品を再度検証する立場から行うもので、
国や地方自治体が行う検査方法と同等の検査精度を確保しています。

 

検査はコープで取り扱う食品の中から任意に選んだサンプルで実施します。コープがお知らせする検査結果は、
あくまでもサンプルの検査値であり、お届けする商品そのものの検査結果ではありませんので、お届けする商品が
同じ数値であるという保証はできかねますが、商品情報の一つとして参考にご活用ください。



[自主検査の主な対象商品] (下記5項目を中心に自主検査を行っています)

・公的検査で暫定規制値や基準値を超過したことがある産地や、その周辺地域で生産された商品

・コープの産直、産地指定などの商品(米、味菜卵、はぐくみ鶏、茶美豚など)

・乳幼児が摂取する食品(子どもの摂取が多い食品、ベビー用の食品など)

・組合員の摂取量が多い食品(米、飲料水、牛乳、卵、野菜、肉など)

・社会的に関心が高い食品

行政による放射性物質のモニタリング検査では、国の定めた放射性物質の基準を超えた食品が
流通しないよう出荷規制などの対応がとられています。コープはこの規制を下回る商品をご提供
しておりますので、引き続きご利用をお願いいたします。

 

詳しくはこちらをご覧ください。


放射性物質の検査結果について



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2.家庭の食事に含まれる放射性物質の摂取量調査を行っています。

2012年1月より日本生協連と共同で、家庭の食事からの「放射性物質の摂取量調査」に取り組んでいます。

 

これは「実際の食事からどのくらい放射性物質を摂取しているのか分からない」という皆さんの不安の声に
応じての取り組みです。ご協力いただいた方からは、2日間にわたる朝昼晩の食事計6食分、間食や水をはじめ
とした飲料など、口に入れ摂取したすべての食品と同じ物を同量ご提出いただき、分析を行っています。

これまでの調査はいずれも、放射性ヨウ素、放射性セシウムともに不検出でした。

 

これまでの調査の経緯、調査結果はこちらから

 

 

3.放射性物質問題へのコープの考え方と対応について


コープでは、原発事故に対応した国の基準値に基づいて商品の取り扱いを行っています。


◎国の基準値は、現在の科学的知見に基づいた妥当な数値と判断をします。

◎コープが独自基準を持って評価することは、消費者の混乱や産地の風評被害を招く恐れがあると考えます。

◎コープは組合員のくらしのために安全・安心な商品を安定して供給し続けます。

 

※コープは1989年に放射能汚染食品・内部取り扱い暫定指標(自主基準)を定めましたが、この基準は今回の
原発事故のような非常事態を想定したものではありません。

 

政府の定めた食品の基準値について 

政府は福島第1原発事故の直後より限定的に、原子力災害対策特別措置法に基いて食品中の放射性物質の
暫定規制値(※)を定めました。

これに適合している食品は健康への影響はないと一般的に評価され、安全が確保されています。しかし「食品の
いっそうの安全と安心を確保する」という観点から、2012年4月1日より、年間被ばく線量を1ミリシーベルトとした
新基準値が適用されました。

 

※暫定規制値は、大規模な原子力事故など緊急時の指針として、年間被ばく線量を5ミリシーベルト以下に抑える
数値として設定したものです。5ミリシーベルトとは、原子力安全委員会策定の「飲食物摂取制限に関する指標」に
基づいています。

 

<放射性セシウムの新基準値>

「飲料水」、「乳児用食品」、「牛乳」には特別な配慮の必要を考えた別区分が設けられ、それ以外の食品が
「一般食品」とされています。

食品群

基準値

飲料水

10

牛乳

50

一般食品

100

乳児用食品

50

(単位:ベクレル/kg)

 

※放射性ヨウ素は半減期が短く既に検出されないため、基準値は設定されませんでした。

※食品中の放射性物質の新たな基準値について詳しくはこちら

厚生労働省ホームページ資料

厚生労働省ホームページ  東日本大震災情報 食品中の放射性物質への対応

 

※培養土・肥料の放射性セシウムの政府による暫定許容値は400ベクレル/kgです。詳しくはこちら

農林水産省ホームページ

 

 

新しい基準値を受け、コープは下記のとおり対応をしています。


◎新しい基準値に基づく運用を行っています

◎新たに定める試験方法について、これに準じた検査方法へ変更しました

 

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4.組合員の皆さんに安心していただくために、わかりやすい情報提供を進めます。

政府の検査結果や自主検査の結果など、放射能に関する情報を、ホームページや売場、宅配のチラシなどで
わかりやすくお知らせしていきます。また、広報・学習を通じて組合員へ正確でわかりやすい情報提供に努めます。

 

コープでは専門家を招き放射能の基礎を学ぶことができる「コープの放射能学習会」と、放射能が身体に及ぼす
影響や放射性物質の暫定規制値などをテーマとするユーコープ合同リスクコミュニケーション委員会を開催して
まいりました。

これまで開催した放射能の学習会は、神奈川県、静岡県、山梨県合わせ43回、1600人以上の方が参加されています。

 

2011年度の放射能学習会の様子はこちらから

 

地域ごとに随時学習会を開催しています。詳しくは所属のコープの組合員活動部(課)までお問い合わせください。

 

 

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5.政府に対して要請書を送りました。

2011年6月6日および11月21日に、6会員生協およびユーコープ事業連合の理事長連名で、原子力災害対策本部本部長
内閣総理大臣に対し、

 

  1. 食品の検査・モニタリング調査の強化
  2. 検査・モニタリング調査にもとづく迅速で適切な出荷制限などの徹底
  3. 消費者・国民に対して正確でわかりやすい情報提供の強化
  4. 速やかな新規制値の制定と国民が安心して暮らすことができる社会

 

を求める要請書を送りました。

 

2011年11月21日送付の要請書はこちらから

 

2011年6月6日送付の要請書はこちらから

 

 

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