参加と交流のひろば 参加と交流レポート:商品・食育・産地体験

「食品の安全について考える」学習会を3会場で開催しました

2013年12月 3日

食品の安全について考える~普段のくらしからみる、今必要な食品安全~

ユーコープが7~9月に「食品の安全で気になることはなんですか?」というアンケートを実施したところ、組合員の
皆さんから1,244通もの回答をお寄せいただきました。このアンケート回答も参考に、このたび神奈川・静岡・山梨3会場で
「食品の安全について考える」学習会を開催し、計130人が参加しました。

 


  関沢純氏【テーマ】 食の安全とは ~食品汚染リスクと適正な対応を考えましょう!~
  【講 師】 関澤 純 氏 (NPO法人食品保健科学情報交流協議会理事長)
  【日時・場所】
        11月12日(火)10:00~12:00 山梨県立図書館
        11月14日(木)10:30~12:30 ユーコープしずおか県本部
        11月18日(月)10:00~12:00 新横浜ユウホール会
  【参加者人数】 計130人


食の安全学習会の様子


<講演概要>

食の安全を追求する目的は「健康で美しく長生きをすること」
しかし、食と健康の関係は年齢、性別、ライフスタイルなどにより一人ひとり異なるため、白黒明確にはできません。
自分の健康を脅かすものは、自ら基礎的な知識を身につけ、正しく知る必要があるといえます。

◇あふれる情報にあおられていませんか
国民生活センターへの苦情数は健康食品がトップです。消費者庁は健康食品のルールを検討をしていますが、ちまたでは「やせられる」「健康によい」などのことばが飛び交い、消費者の心理をたくみに利用した商品が出回っています。

◇カラダに一番危険なものとは?
人類最大のリスクは微生物汚染=食中毒です。しかし、さまざまな防止策と情報の共有化により、近年は食中毒死亡者が激減しました。その一方でがん、心臓、脳疾患、糖尿病などが増えています。特に最近は糖尿病死亡者が食生活の変化により急上昇しています。

◇天然のリスクはゼロにできない
炭水化物を多く含むじゃがいもなどを高温で加熱調理すると、発がん物質アクリルアミドができてしまいます。放射能も、地球ができたときから自然界存在します。これら天然のリスクは、ゼロにすることができません。その一方、人間は代謝、排泄、免疫、修復など、リスクに対抗する能力も身につけています。

◇意図的に使用する物質は「基準」で管理。でも基準とは?
ときどき食品添加物や農薬が「基準値を超えた」と騒がれることがありますが、実際には健康問題は起きません。なぜなら基準というのは、違反したら罰則を設けるための“規定”に過ぎないからです。科学的な根拠に基づき、かつ安全側に大きく配慮された数値なので、超えたからといってもすぐに身体に害はありません。 しかし消費者側では不要な恐れを抱き、誤解している場合も少なくありません。たとえば農薬では、検査結果は99.9%が残留基準をクリアしているにもかかわらず、国民に適切な説明はなされていません。放射能の基準値にしても、国際的な数値を採用していますが、ほんの少量しか食べないものまで一律にするなど、適用のあり方や説明はまだまだ不十分だと考えます。

◇自らの健康を守るためにすべきこと
基本的なことですが、朝食の欠食率を下げることはとても大切です。また日本人は今、痩せ型が増えています。実際はやせる必要がある人はほとんどいないにもかかわらず、広告宣伝にあおられている現状があります。塩分をとりすぎれば、胃がん・心臓病などが増えます。自分の身近なところから、健康を脅かしているものや、何が大切なことなのかをしっかり知る必要があります。安全性とは科学の力と適切な知識・良識を総合して判断すべきものなのです。

 

第二部では

ユーコープの自主基準検討委員会による、答申内容について解説しました。 食生活や食品の管理方法などが大きく変化する中で、ユーコープは組合員のくらしと健康を守り続けるため、食の安全の考え方とコープの自主基準についてあらためて整理し課題検討を進めています。

 

 

<参加者の声より>

・コープの自主基準、国の基準などいくらあっても、それが正しく守られることの方が重要です。管理の問題が重要です。管理へのとりくみを発信することが(自主基準を)決めたことをしっかり守ることにも相乗効果につながります。コープの自主基準がしっかり守られていくよう見守りたいと思います。

・基準については科学的知見から、十分な国の基準になっていると思う。それよりも大事なことは、食品をどうバランス良くとるか、食べ方だと思う。コープとして、もっと食育の方に力を入れるべきかと思う。

・原発反対の思いが強いために、福島と福島近くの食品はノーとしていましたが、そして中国食品だめと思っていましたが、今後考え直そうと思っております。

・TPPの決定について不安がある。(安いものがはいってきた時など)どうしても国産に目がいったが、そういうわけでもないとは、なかなか買い物の選択がむずかしいと思う。

・適切な知識を持ち良識で判断すると、まとめにありましたが、消費者としての知識を吸収していくことが大切だと思います。今日参加して、食の安全の考え方がわかりました。基準を守っていくプロセスが大切なのであることがわかりました。

・国の基準について、国民や組合員はくわしく知らないと思う。国より厳しくすることで、コープの特長を示せると思う。

・マスコミにコントロールされないよう学習していく必要があると思った。市場に出回っている食品は、検査をして出されている安全な物であることはアピールしたい。糖尿病などのリスクの方が多いことも。

・国の基準と自主基準について、細かく検討して答申を出していることは理解できたが、コープ商品のみでなく、店頭や宅配で扱う商品についても、ある程度の基準のもとに取り扱ってもらえると安心してお買い物ができると思う。購買者増加の視点におもねらず、古くからの組合員が生協に求めているものも、大切にしてほしいと思う。