コープのとりくみ

食について考える 「食と産地を知ろう」

秋田県大潟村にて、コープ『味菜卵(あじさいらん)』用の飼料用米の田植えも行われました。

2010年5月31日

5月19日(水)、コープ「味菜卵」用の飼料用米の栽培先のひとつ、大潟村の農業法人有限会社せりた(秋田県南秋田郡大潟村字東2-4-30 代表/芹田省一)の圃場にて、飼料用米の田植えが行われました。

(有)せりたの皆さんと ユーコープ食品商品部バイヤー佐藤(右から2番目)

(有)せりたの皆さんと ユーコープ食品商品部バイヤー佐藤(右から2番目)

ユーコープ事業連合では食料自給率向上と水田の保全を目的として、輸入に頼っている家畜飼料の一部を、昨年より国産の飼料用米に替える取り組みを進めています。
2010年1月中旬、産卵する親鶏に飼料用米を配合したえさを給与した新たなコープ「味菜卵」の供給を開始しました。

 

卵のバイヤーが田植え体験

 

飼料用米の田植えにはユーコープ事業連合から食品商品部の鶏卵のバイヤー佐藤久美子が参加し、田植え機および手作業による田植えを体験しました。

【作付けした飼料用米の活用について】
農業法人有限会社せりたでは、2010年は作付け面積を昨年の2倍の2.4ヘクタール面積に広げ、収穫量は約20トンの予定です。
昨秋は「味菜卵」用の飼料用米は、大潟村と栃木県内で合わせ750トンを収穫しました。現在「味菜卵」の親鶏すべてに飼料用米を配合したえさを与えています。



【飼料用米の取り組みについて】
飼料用米は、生産調整水田や休耕田、耕作放棄地を利用し、家畜などの飼料用として栽培されたお米です。飼料用米作付けの取り組みは、農林水産省による「水田利活用自給率向上事業」の支援を受けたものです。ユーコープ事業連合では、現在問題となっている遊休地水田の有効活用、政府の進める生産調整への貢献、食料の安定供給をめざすとともに、飼料米生産者との交流を深め、日本の農業、畜産業が抱える問題をともに考え、理解を深めていきます。また飼料用米を使用することによるコストは商品の販売価格に反映することはせず、飼料用米で育成した味菜卵をより多くの消費者に提供することをめざしています。


 
※生産調整とは
食生活の洋風化に伴い米の消費量が減る一方、栽培技術の向上などにより米の収穫量は増加傾向です。生産調整とは、米の過剰を防止するために、国が水田で米以外の作物の栽培を助成し米の生産量を調整する政策です。
※水田利活用自給率向上事業とは
「水田利活用自給率向上事業」とは、自給力の向上を図るため、水田を有効活用して、麦・大豆・米粉用米・飼料用米等の戦略作物の生産を行う販売農家に対して、主食用米並の所得を確保し得る水準を直接支払により交付する事業です。

味菜卵(あじさいらん)※コープ『味菜卵』について
味菜卵(あじさいらん)は組合員の「よりおいしい卵を」との声に応え、鶏の飼料にこだわって2002年に開発されました。魚粉などの動物性飼料を与えず植物性飼料で育てているため、卵の生臭みがなくコクがあると組合員から評価を得ている卵です。店舗には採卵日の翌日に、おうちCO-OPご利用の組合員には採卵日の翌々日にお届けしています。

ページトップ