コープのとりくみ

食について考える 「食と産地を知ろう」

花巻市で飼料用米の「稲刈り」と「取り組み総括会」を実施。収穫の様子を動画でご紹介!

2012年10月24日

2012年10月18日、コープではJAいわて花巻の関係者とともに、花巻市内でコープの産地指定「茶美豚(チャーミーポーク)」の飼料用米の稲刈りを行いました。

また翌19日は、飼料用米の取り組みを振り返る総括会を実施し、生産者と消費者が稲作・畜産業をとりまく状況や生産現場の最新情報、現状の課題などの共有化と、意見交換を行いました。

コープの組合員も慣れない手つきで、飼料用米の稲刈りに挑戦!

コープの組合員も慣れない手つきで、飼料用米の稲刈りに挑戦!

飼料用米の稲刈りを実施

10月18日、コープかながわ・コープしずおか・市民生協やまなしの組合員とユーコープ事業連合の役職員、計11人が岩手県花巻市を訪問し、JAいわて花巻をはじめ5企業・団体の代表者とともに茶美豚用の飼料用米の収穫を行いました。

刈り取った稲を手に、参加者全員で記念撮影


稲刈りから収穫したもみをカントリーエレベーターに搬入し、計量するまでを画像でご紹介します


 

花巻市内での飼料用米の作付け面積は35ヘクタールです。収穫後は加工し、飼料に5%配合して今年12月以降岩手県産の2万3000頭の豚に与え、うち1万7000頭が茶美豚としてユーコープに出荷されます。これはユーコープ事業連合の取り扱う豚の約24%に相当します。

 

茶美豚の生産現場を視察

翌19日、2012年の飼料用米の取り組みを振り返る「総括会」を実施しました。

これに先だち、コープの組合員・役職員は茶美豚の肥育農場を視察訪問しました。畜舎の中の茶美豚を間近に見たり、給餌機や体重計測機、排泄物のリサイクルのしくみなど、生産現場の状況について説明を受け、理解を深めました。

 

茶美豚の肥育農場を組合員らが視察飼料用米の2012年度 「総括会」を開催

「総括会」には、生産者・JA関係者・コープの組合員と役職員計30人が参加しました。まず茶美豚に飼料用米を給餌を進めてきたこれまでの取り組みを振り返り、次に稲作・畜産業をとりまく状況や生産現場の最新情報、現状の課題などの報告を受け、これらに関し、生産者・消費者側双方の意見を交換しました。

 

飼料用米総括会

総括会で出た意見(抜粋)


<生産者・農協役職員より>

  • 食用米・小麦・雑穀の順で作付けしていたが、飼料用米も加えることで雑草を減らせ、翌年の作物にも効果的。茶美豚への給餌と行き先も明確で、よい取り組みだと思う。
  • 米国産コーンの作柄が悪く、飼料価格高騰する一方で、肉の価格は低迷。大変厳しい状況だが、飼料用米の取り組みの継続・拡大を努力したい。
  • 本当は食用米をたくさん利用してほしいが、飼料用米の取り組みを通じ、たくさんの意見交換ができるところがとても良い。
  • 生産者の高齢化が進み、生産量を増やしていくことが大変な状況だ。
  • JAいわて花巻は岩手の米の3分の1を生産している。米を余らすことなく消費せねばいけない。

<コープの組合員・役職員より>

  • 若い人たちは安くて量が多い方を利用しがち。茶美豚は高くて手がでないというが、試食すると「おいしい」と言う。今後、どのように商品の良さを広めていけるか考えている。
  • 米の消費をパンが抜いた。人口が減る中で、今後米や肉の生産も、流通も、ともに検討が必要。
  • 飼料用米を作りすぎると、備蓄の費用がかさむと聞いたが、問題は改善されたのか。

 

JAいわて花巻による茶美豚の飼料用米栽培は本年で4年目です。ユーコープでは消費者・生産者双方の関係を深めながら今後も息の長い取り組みとして継続してまいります。

 

 

まるごと産直商品 サンふじの畑を視察

サンふじのりんご畑を視察飼料用米の総括会終了後、参加者はJAいわて花巻管内のりんご園を訪問しました。

ユーコープでは2012年6月、JAいわて花巻で栽培される農産物全種類をコープの「まるごと産直」と位置づけ、JAいわて花巻と「まるごと産直」の調印式を行いました。
そして9月より「まるごと産直」の商品として、早生(わせ)種のリンゴのより順次取り扱いを開始しています。サンふじの収穫は、11月上旬から始まります。


<関連ページ>

茶美豚はお米も食べています

ジューシーなうま味とやわらかい肉質! 茶美豚のおいしさの理由

2012年、「花巻農業協同組合」は「まるごと産直」産地になりました。

ページトップ