コープのとりくみ

環境のとりくみ 「事業から環境を考える」

おうちCO・OPで回収した卵パックが生まれ変わるまで

2010年12月28日

おうちCO-OP(コープの宅配)では、組合員の皆さんからCO・OPたまごとCO・OP味菜卵のパックを回収しリサイクルしています。
回収された卵パックは再び卵パックに生まれ変わり、CO・OPたまごとCO・OP味菜卵に使用されます。

   

   

コープでは1997年から卵のパックの回収を始め、リサイクルをしています。
2009年4月~2010年3月の1年間の回収量は合計2万3920kg、おうちCO-OPでの販売量の約20%でした。(右上の表の数字は、コープかながわ、コープしずおか、市民生協やまなし、うらがCO-OP、海員生協、富士フイルム生協の合計です)。

 

■リサイクルの流れ

【おうちCO-OPの配達時にパックを回収します】 

回収は月1回。おうちCO-OPの担当者が注文書といっしょに引き取ります。対象となる卵パックはCO・OPたまごとCO・OP味菜卵に限り、パックに汚れがないこと、CO・OP味菜卵のパックはラベルシールを完全にはがすことが約束となっています。

おうちCO-OPのリサイクルについてはこちらもご覧ください。

 

処理工場へ運び、細かく砕きます  

回収した卵パックは、宅配センターから神奈川県座間市のコープの物流センターへ集め、量がまとまると埼玉県熊谷市にある株式会社大誠樹脂の処理工場に運びます。卵パックを集め、処理工場へ運びます。

工場では「ゴミなどを取り除く」→「洗う」→「細かくする」という流れで処理されます。細かくするのは次の工程で溶かしやすくするためです。細かく砕いた卵パックはさらさらの状態です。細かくして500kgの袋詰めのされた卵パック細かくなった卵パックは袋に詰めますが、その重さは1袋でなんと約500kgです!


 【次に成型工場に運びます】

茨城県筑西市小川にあるジャパンハイパック株式会社へ運びます。この会社は、使用済みの卵パックやペットボトルを細かくした原料で、いろいろな形の卵パックや食品トレイ(ミニトマト、いちご用など)を作っています。リサイクル原料と新しい原料を使った薄型素材や、植物を原料にした製品の開発研究などもしています。

 

【溶かして引き延ばし、シートにして巻き取ります 

シートはリサイクル素材を新しい素材ではさんで3層にしますリサイクル原料90%と新しい原料10%を大型タンクに投入し、熱を加えて少しずつ溶かしていきます。約300度の高熱でドロドロにしたら、今度は溶かした原料を冷ましながら機械でうすく引き伸ばします。食品に触れる面には新しい原料が使われます。


溶融してシートにし、巻き取っているようす
出来上がったシートは巻き取り、幅を揃えるために両端をカット(裁ち落とした部分は、またリサイクルします)。1巻の長さは、300~800m、重さは200~300kgにもなります。


【再び卵パックに成型し、検査します】 

シートを型にあてて熱を加え、卵パックのカタチに成型していきます。卵パックに成型しているようす

 

出来上がった卵パックをチェックするようす卵パックがきちんとできているかどうか、 風を送りながら1枚ずつはがして検査をします。その後箱に詰めて、CO・OPたまごとCO・OP味菜卵のパックセンターへ出荷します。


資源は大切にし、無駄なくリサイクルしたいですね!

CO・OPたまごとCO・OP味菜卵のパックはPET(ポリエチレンテレフタレート)でできています。一方、市販の卵のパックにはいろいろな材質のものがあります。見た目だけではパックの材質の判別は難しいのですが、回収時にPET以外の素材の卵パック(塩化ビニルなど)が混ざってしまうと、リサイクルができなくなってしまいます。このため現在卵パックの回収は、卵の取り扱いアイテムが限られているおうちCO-OPのみで行っています。


限りある資源です。回収にご協力お願いします!

ジャパンハイパック 岡元さん回収の時は、輪ゴムなどで束ねずに重ねて出してください。といいますのは、輪ゴムが混入すると、PETと異なる素材なのでリサイクルに支障が出てしまうためです。
また、CO・OP味菜卵のラベルもきれいにはがして出していただくと、すぐにリサイクル作業に回すことができます。どうぞよろしくお願いします。

ページトップ