
「安心してくらせる未来をこどもたちへ」
~核兵器と戦争のない世界へ~
「平和について考える」連続講座
講 師:アーサー・ビナード 氏
日 時:2010年2月8日(月)
会 場:新横浜ユウホール
リトアニア生まれのアメリカ美術の巨匠ベン・シャーン氏と、アメリカ生まれの日本語詩人アーサー・ビナード氏が、ビキニ水爆実験に遭遇した第五福竜丸を通して反原水爆を訴える絵本「ここが家だ」をご存知ですか?マーシャル諸島のビキニ環礁で3月1日起こった事件を二人の外国人によって作られた絵本です。第五福竜丸の23人の船員の出航から船員の死までを力強い線と、詩のような言葉でつづられている作品について、そしてその絵本に込められている核の問題、死の灰をあびても焼津の港に帰ってきた勇敢な船員の姿について話されました。
原爆を体験した人しか平和を語り継ぐことはできない・・・と思ったらダメ。直接体験していなくても、様々な語り方、伝え方があるはず。核に対する抑止力は一人ひとりの反対運動です。一般市民が動いて大きなうねりを起こせば、マスコミも動き、核をなくす流れをつくることができます。よく耳にする「歴史は繰り返す」は英語でもよく言われていますが、主体(主語)は歴史ではなく「人」なので、「人によって歴史は繰り返される」のです。戦争を起こすも起こさないも人間にかかっているのです。
とても流暢な日本語で、母国語も、日本語も「言葉」を大切にしているアーサーさんの思いに会場内はたくさんの拍手で溢れました。
◆アーサー・ビナード氏の主な著書
・絵本「どうしてどうして?」
・エッセイ「日本語ぽこりぽこり」
・詩集「釣り上げては」など多数
お問い合わせ:
コープかながわ組合員活動部(担当/廣田)
TEL 045‐471‐5615 (月~土9時30分~17時)