
2010年3月12日
「原爆の図」をはじめ20世紀の戦争や公害に関する作品など、悲劇を二度と繰り返さないようにとの丸木夫妻の祈りが込められた絵画の鑑賞と、音楽活動のほかに平和活動にも力を注いでいたジョン・レノンの公認ミュージアム「ジョン・レノン ミュージアム」を見学しました。

実際に絵を見ると言葉を失います

<丸木美術館>作者の丸木位里さんは原爆投下から3日後に広島に行き、焼け野原の光景を見ました。夫・丸木俊氏も1週間後に広島に入り、共に救援活動を手伝いました。それから5年後、『原爆の図 第1部 幽霊』を発表。水墨画家の位里と油彩画家の俊の共同制作ではじめは1作を、その後3部作にと考えていた「原爆の図」はとうとう15部を数え、最後に〈長崎〉が描かれた1982年までの32年間、夫妻は「原爆」を描き続けたのです。