2012年6月29日
コープは、日本生活協同組合連合会(略称:日本生協連)と共同で、
家庭のCO2削減と、太陽光発電の普及を進める新しい取り組み「コープさんさんクラブ」を開始します。
コープかながわ・コープしずおか・市民生協やまなしの3生協では、組合員に「コープさんさんクラブ」への入会の呼びかけ、会員の自宅で消費する電力分の「環境価値」をCO2に換算して買い取りを行います。この取り組みは3生協を皮切りに、今後各地の生協でも開始の予定です。
<環境価値の考え方>
太陽光などの自然エネルギーによる電力には、電力そのものの価値に加え、CO2排出を削減することで環境保全に貢献できることから「環境価値」があるとされています。この環境価値は、第三者機関による認証の上で取り引きすることができ、環境価値の購入者は、実際の消費電力のうち、買い取った分だけ自然エネルギーを使ったとみなされます。
<家庭に眠る環境価値>
家庭の太陽光発電による電力のうち、家庭で使用しなかった余剰電力は、電力会社に売電できます。その際、その電力分の環境価値も電力会社に移ります。一方、家庭で使った分(自家消費分)の電力の環境価値は、ほとんど取り引きがされていないのが現状です。「コープさんさんクラブ」は、この未使用分の環境価値を「国内クレジット制度(※)」に基づき組合員から買い取る取り組みで、小売業では初の試みとなります。
コープでは太陽光発電の設備をお持ちの組合員を対象に100人の募集枠で呼びかけを行い、国内クレジット制度に基づき、2008年度分から2012年9月度分までの自家消費分の環境価値をCO2に換算し、1トンあたり2,000円で買い取る予定です。
募集要項掲載のホームページ(※)。
組合員から提出される太陽光発電の自家消費量などの書類は、コープから日本生協連を通じて国の審査を受け、審査が通ると正式に環境価値として使えるようになります。買い取った環境価値は、全国の生協の宅配や店舗事業からのCO2削減量に充当され、各生協の温暖化防止自主行動計画の目標達成のために使われます。
クラブの名称である「さんさん」とは、太陽が“さんさん”と輝くという意味です。
報道関係者様
ご多忙中の折誠に恐れ入りますが、是非ご取材賜りますようよろしくお願いいたします。
この件についてのお問い合わせは下記までお願いいたします。
ユーコープ事業連合 広報担当 三枝(さえぐさ)・河智(こうち) TEL:045-472-2504
<参考資料>
※国内クレジット制度
国内クレジット制度は、京都議定書目標達成計画(平成20年3月28日閣議決定)において規定されている、大企業等による技術・資金等の提供を通じて、中小企業等が行った温室効果ガス排出削減量を認証し、自主行動計画や試行排出量取引スキームの目標達成等のために活用できる制度です。平成20年10月に政府全体の取組みとして開始されました。中小企業のみならず、農林(森林バイオマス)、民生部門(業務その他、家庭)、運輸部門等における排出削減も広く対象としています。この仕組みを使って、コープとコープの組合員の共同の取り組みとして、組合員の家庭で減らしたCO2をコープが買い取ります。この制度に参加するには、国の国内クレジット制度認証委員会で認証を受けることが必要です。
「コープさんさんクラブ」は2012年2月に国の認証を受けました。
国内クレジット制度認証委員会ホームページより http://jcdm.jp/outline/index.html
日本生協連プレスリリース 「コープさんさんクラブ」スタート
※ホームページの募集画面