家計簿から見た くらしの45年
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はじめに 2013年に「くらしの40年誌」を発行してから、2017年までの5年間の集計分析のまとめや1972年から2017年までのくらしの変化などを載せて「くらしの45年誌」を作成し、発行することになりました。 1972年から続いてきた“生協の家計簿”活動も2017年の集計を最後に活動を終了しました。2018年2月12日には最後の「生協の家計簿活動交流会」を約100名の参加者で、45年間を懐かしみ、楽しく開催することが出来ました。 この45年の間、1972年に作られた“生協の家計簿”は少しの修正はありましたが、ほとんど内容は変わらず、多くの組合員さんの家計管理に役立ってきました。 45年を振り返ると、1973年のオイルショック、1991年のバブルの崩壊、2008年のリーマンショック、2011年の東日本大震災など大きな出来事の時、そして、消費税の導入と増税、介護保険制度の開始などで家計のやりくりが大変な時も “生協の家計簿”の集計数値はより良い家計管理のための情報提供になって来ました。 “生協の家計簿”の集計数値は国会陳情の提出資料になり、また、2000年以降は新聞・雑誌・テレビなどマスコミにも数多く取り上げられ、家計簿の集計数値を通して広く社会に向けて「消費者の声」をあげる事も出来ました。 また、“生協の家計簿”の集計数値が2017年には、米国オレゴン大学院生の博士論文の資料にも使われ、遠く米国にも“生協の家計簿”活動を紹介することも出来ました。この“生協の家計簿”活動から、毎月発行した“かけいぼニュース”や学習会・交流会・マスコミを通して、多くの人達に家計簿の大切さを実際の数値を持って広くアピールができた事と信じています。 そして、45年間、“生協の家計簿”活動が続いてきたのは、この活動を進めてくださった方々の礎があった事と毎月集計数値を提出して下ったモニターの皆さんのお陰と深く感謝をし、お礼を申し上げます。 “生協の家計簿”活動は2017年で終了してしまいましたが、45年間続いたこの活動は忘れられる事はなく、家計簿をつける事の大切さは個々の家計管理の中で、いつまでも活かされて行って欲しいと願っています。 45年の長い間、“生協の家計簿”を付けていただき、本当に有り難うございました。 家計簿・くらし調査研究会 原 登美子 ユーコープ かながわ県本部 1

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