家計簿から見た くらしの45年
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★2004年に国立大学が法人化され、国からの交付金が減り、年間授業料は徐々に上がり現在は535,800円となっています。 私立大学も人件費や設備費・研究費などの経費を賄うため、授業料は値上げ傾向にあり平均877,735円となっています。 (平成28年度文部科学省資料より) 入学金や施設設備費、通学代、仕送りなど合わせると、大学の教育費は家計の中でも大きな存在です。 ★2010年からスタートした「公立高校授業料無償制」は、当初118,800円(公立高校の年間授業料相当)が所得に関係なく支給されていましたが、2014年からは「高等学校等就学支給金制度」として夫婦合算の世帯所得に応じて、118,800円から297,000円(私立高校のみ加算)に支給額が区分されるようになりました。 2013年~2017年 収入に占める教育費の割合 ★消費税、たかが3%アップ、されど3%アップ。通学代や塾代、習い事の月謝も消費税のかかるものはみんな8%になり、教育費の負担増にも影響していると思われます。 2017年 年代別 収入に占める教育費の割合 25 ★教育費は、2013年57,231円、2017年72,570円と、15,000円も上がっています。一方、2017年の全国生計費調査の平均額は51,918円と減少傾向にあり、神奈川県とは大きな違いとなりました。 2009年までは年間118,800円の授業料を支払っており、2010年から無償化されたにも関わらず教育費が増えているということは、授業料以外の教育費がかかっているということになります。 【消費支出】 【2013年~2017年】 教 育 費

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