2016年度第4回通常総代会議案書第1号議案(第1分冊)
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(3)指針1 (1)(3)指針2 (1)(2)(5)(4)(7)(6)目次(3)指針3 (1)(2)資料編(4)(2)資料編77 朝鮮民主主義人民共和国の「初の水爆実験」とする4回目の核実験に強く抗議します 朝鮮中央通信などによると、貴国は2016年1月6日正午(日本時間午後12時半)に政府声明として、朝鮮人民軍最高司令官でもある金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の命令により「初めての水爆実験に成功した」と発表しました。 貴国はこれまで核実験を2006年、2009年そして2013年2月に行ってきました。 声明で貴国は、「米国と対峙するわれわれは水素爆弾を手に入れた」と強調し、米国を意識した実験であるとしさらに、「米国の極悪非道な対(北)朝鮮敵視政策が根絶されない限り、われわれの核開発中断や核放棄は絶対にあり得ない」と表明しています。 今回の核実験は、この間の国連の核兵器廃絶決議(直近では、2015年12月28日の「核兵器の全面的廃絶に向けた新たな決意の下での共同行動」や11月2日の国連総会第1委員会(軍縮)における「核兵器の使用禁止や廃絶のための法的枠組みづくりの努力を呼び掛ける決議」)、その背景となる核兵器廃絶を求める世界の市民、何よりも被爆者の願いを踏みにじるものです。 私たちは、貴国の度重なる核実験を暴挙として強く抗議し、核兵器開発計画を放棄することを求めます。 そして、1992年2月に発効した韓国と貴国が朝鮮半島を非核化することに合意した「朝鮮半島非核化共同宣言」(両国が核兵器の実験・製造・生産・搬入・保有・貯蔵・配備・使用をしないことなどが内容)に立ち戻り、非核化を検証するための査察制度について、誠実に両者の合意形成を行って宣言を機能させていくことを強く求めます。 また、他国には不拡散を求めながらも自国の核保有は正当化するアメリカやロシアをはじめとする核保有国の態度が核開発を誘発し、核拡散の原因になっていることも明白です。あらためて、核兵器禁止条約締結に向けた誠実な交渉を開始することを求めます。 ユーコープでは、被爆国日本の国民として、これまでも、核兵器廃絶と被爆者援護を共通の願いとして、世界の平和をめざす取り組みを進めています。 私たちは、速やかな「核兵器の廃絶を願い」「核兵器をなくす取り組み」「被爆者との連帯」を平和活動の柱に取り組んでいます。 ユーコープは、貴国が核兵器開発計画を放棄すること、そして世界の国とともに核兵器禁止条約締結に向けた誠実な交渉を開始することを強く求めます。 2016年1月7日 生活協同組合ユーコープ 理事長 當具 伸一

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