2015年12月29日
今年も残すところあとわずかとなりました。おせちのメーカー各社では、冷蔵タイプのおせちづくりが佳境に入っています
本日は大人気の「コープオリジナルおせち」の製造と検査の様子についてご紹介します。
ユーコープのバイヤーらが、冷蔵おせちの製造に立ち合っています
こちらは石井食品株式会社の八千代工場(千葉県)です。石井食品はコープのオリジナルおせち「初春」「祝御膳」「あやめ」のメーカーで、
年末のこの時期、八千代工場だけでそれら3品目の1万1千点を含む約6万点のおせちを製造しているとのことです。
今年新登場のコープオリジナル和洋中おせち「あやめ」(四段)の製造中でした。一つ一つ丁寧に手詰めしています
工場では熟練したスタッフの皆さんがおせちの盛り付けを進めています。大人数での作業しているにもかかわらず工場内は非常に静か。気持ちを込めて手際よく、次々とおせちが完成していきます。
右側に立って製造の様子を撮影したり、仕様書とおせちを照らし合わせているのが、ユーコープの商品部のバイヤーと品質管理担当です(左の写真)。
出来たてのおせちに、小さな機械を向けるユーコープのバイヤー(下の写真)。
ピッ!4.4℃。
これは食品に触れずに測定できる赤外線温度計。温度管理が適切であると確認できました。
おせちはラッピングして箱に詰め、すみやかに冷蔵庫に搬入。注文数量が準備できたところでまとめて冷蔵トラックで出荷します。
石井食品といえばミートボールが有名ですが、多種類のお惣菜も製造し、おせちの製造は22年の実績を誇るメーカーです。
皆さんが安心しておいしく召し上がっていただけるよう、厳密な衛生管理のもとで、味・品質の研究を大変熱心に進めています。
石井食品株式会社についてくわしくはこちら
商品検査センターのおせちの検査の様子
翌朝一番のクール便で、商品検査センター(神奈川県厚木市)にコープオリジナル 和洋中おせち「あやめ」の検査用サンプルが届きました。
サンプルと言っても、前日製造した中から抜き取り、組合員の皆さんへお届けするのと同じ条件で発送したものです。
さっそく微生物検査を開始します。大腸菌、黄色ブドウ球菌など食中毒の原因となる菌の混入がないことを確認するため、一品ずつ調べます。
美しいおせちを切り刻むのは心が痛みますが、小さく切り分けて水を加え、専用の機械でつぶしてドロドロにします。
ドロドロになったおせちをシャーレや試験管に順番に入れていきます。これらを一定時間置いて、菌の増殖の様子を調べます。
1つのお重に10品以上入っているおせちも多いため、間違いを発生させないよう、集中力と根気が必要です
食味検査の様子です。一品ずつ、味に異常がないかどうかを、ヒトの五感を使って調べます。
うれしいのは最初だけ。何日もかけて取り扱い全品を検査するため、お正月にはもうおせちを見たくない心境に…?
皆さんに笑顔で召し上がっていただきたいから。
自信を持ってお届けするため、ユーコープのおせちの検査はまさに今、山場を迎えています。