2012年1月 6日
アメリカ合衆国
バラク・フセイン・オバマ・ジュニア大統領閣下
アメリカ合衆国の新型臨界前核実験の実施に強く抗議します
アメリカ合衆国が、昨年11月16日にニューメキシコ州のサンディア国立研究所において、強力なエックス線を使う新しい形での未臨界核実験を実施していたことの報道に接しました。
2010年11月から計4回にわたり、貴国での未臨界核実験を強行したことは、閣下自らが行った「プラハの誓い」宣言による核兵器廃絶に逆行するものです。
2010年5月のニューヨークで開催された「核不拡散条約(NPT)再検討会議」において、すべての加盟国が、核兵器廃絶に向けた「行動計画」に取り組むことに合意し、「核兵器のない世界」への明確な目標となりました。そこで採択された「最終文書」では、核保有国に対し、すべての種類の核兵器の削減や軍事戦略上における核兵器の役割の低減、核戦力の透明性確保などに取り組み、2014年の再検討会議準備会合で報告するよう求めています。
その世界の流れにも逆行するものであり、断じて許せるものではありません。
市民生協やまなしでは、被爆国日本の国民として、これまで核兵器を廃絶し世界の平和を目指す取り組みを続けています。このNPT再検討会議には、「核のない世界を」の国際署名とともに、ニューヨーク行動に代表を派遣し、国際平和と核廃絶をアピールしてきました。
私たちは、速やかな「核兵器の廃絶をねがい」「核兵器をなくす取り組み」「被爆者との連帯」を平和活動の柱に取り組んでいます。
市民生協やまなしは核実験実施に対し抗議するとともに、すべての核兵器の廃絶を強く訴え、 核兵器のない平和な世界の実現に向け、率先して明確な行動をとられることを強く求めます。
2012年1月6日
生活協同組合市民生協やまなし
理事長 大塩 祐冶
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