参加と交流のひろば 参加と交流レポート:被災地支援・防災

3.11を忘れない・・みやぎ生協から被災地・宮城のいまをお伝えします 第2回

2013年10月11日

まだまだ消えない 「住まいの不安」

 

生活再建のために最も基本的で重要な「住まい」。しかし、被災地では住まいを巡って日々新たな問題が浮上しています。床のたわみなど早くも老朽化が進む仮 設住宅、みなし仮設の契約打ち切りや用地返還に伴う仮設住宅の撤去による仮設間転居、新築を困難にする地価の高騰、遅れがちな宅地造成、難航する集団移転 の合意形成など、被災した人たちはそれぞれに困難な状況と向き合っています。

 

131011yamamotokasetu仮設住宅で宅地の供給開始を待つ岩佐恵美子さんは、「工事の建設資材や人手が不足していると聞くので、計画通り進むかどうか」と工事の遅れを心配します。災害公営住宅の建設も遅れ気味です。
上原イチ子さんは「ここを出るのは最後の方になりそう。今は元気だからいいけれど…」と長引く仮設での生活に不安を覗かせます。


山元町の仮設住宅。ベンチは住民のコミュニケーションの場だ。
(画像をクリックいただくと大きくご覧いただけます。)


災害公営住宅斎藤くに子さんは「まちづくりが始まったのは最近。息子や娘たち家族に新しいまちの完成を待つ余裕などないから通勤・通学に便利な町へ引っ越していきました。家を建てても、工事が遅れれば転出する若い世代はもっと増える」と言います。
国は仮設住宅の入居期間延長を決めましたが、それは狭く不便な生活が今後もしばらく続くということに他なりません。復興の遅れが住まいの問題をより複雑にし、被災した人たちをさらに辛い環境に追いやっているのです。


周辺に何もない場所に建設が進む災害公営住宅(仙台市田子西地区)。
しかし、宮城県の計画個数15,754戸に対し工事が完了したのはまだ117戸にすぎない(2013年8月31日現在)
(画像をクリックいただくと大きくご覧いただけます。)

※工事期間などは宮城県・山元町等の最近のデータに基づく。

情報提供/みやぎ生協


3.11を忘れない・・みやぎ生協から被災地・宮城のいまをお伝えします

第1回  2年半前と変わらない景色がある

第3回  再び直面する失業危機

第4回  数千人規模で起きた人口流出

第5回  険しい再建の道、仮設商店街

第6回  事業再建をはばむ風評被害

第7回  失われた販路、減っている取引量

第8回  仮のコミュニティに身を寄せて

第9回  急がば回れの合意形成

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