2010年9月27日
コープかながわの福祉事業部では、東大と共同でデジタルペンを使用した訪問介護支援システムを開発しました。ITに不慣れなヘルパーと、被介護者とのコミュニケーションが苦手なヘルパーを支援するシステムを活用しています。
介護支援に活躍しているデジタルペン
介護現場で働くホームヘルパーに「デジタルペン」を貸与しています。
訪問介護先の状況について、次回訪問するホームヘルパーに申し送りをしたいことを「デジタルペン」を使用して専用紙に記入すると、ダイレクトにデータ化し専用サーバに転送されます。そしてデータは次回訪問するヘルパーの携帯電話に、訪問直前にメール配信され、申し送り事項をもれなく伝達できるシステムです。IT機器の利用が苦手なヘルパーの支援に活用しています。
被介護者との日常の会話に生かすことのできる「話題」を、ヘルパーの携帯電話に配信するシステムです。高齢の被介護者との共通の話題が少なく、コミュニケーションを苦手と感じるヘルパーを支援し、介護サービスの質の向上をめざします。
2009年度に、コープのケアサポートセンターで働く約480名のヘルパーが試用した上でシステム化し、本格的な導入を開始しました。
1999年より訪問介護サービス事業の展開を始め、現在は川崎、横浜を中心に、県内9カ所のサポートセンターを拠点として活動しています。本研究は、独立行政法人情報通信研究機構が実施する「平成21年度高齢者・障害者向け通信・放送サービス充実研究開発助成金」の助成対象事業指定を受け実施しました。