コープのとりくみ

平和への願い 「平和の取り組み」

平和学習会「ハンナのかばん~悲しみを希望にかえて」開催しました

2013年2月 8日

第24回国連軍縮会議in静岡の後援事業として、2月2日(土)に平和学習会「ハンナのかばん」スライド上映会を開催しました。 講師は、ホロコースト教育資料センターKokoro代表の石岡史子さんです。

ホロコースト教育資料センターの石岡史子さん

ホロコースト教育資料センターの石岡史子さん

石岡さんの話(概要)

コープしずおか本部会議室は関心のある市民でいっぱいに。・1933年ナチス党を率いる政治家ヒトラーが政権握る。(選挙で選ばれた)

・1945年まで続いたナチスによるユダヤ人大虐殺。全体で約600万人、その内子ども約150万人がナチスによって殺された。

・ホロコーストは、なぜおきたのか?暴力に加わった人たち、黙って見ていた人たち(無関心)、ユダヤ人を助けた人たちの話。

・アウシュビッツのガス室で13年の生涯をおえたハンナ。ホロコーストを生きのびた兄ジョージの話。

・「一人の命を救うことは、世界を救うことにひとしい」

参加者の感想より

石岡さんのお話を受けて、参加者から質問や感想をいただきました。

・    平和関連の学習会にはじめて参加しましたが、勉強になりました。なぜ起きたのか、考えることが重要という言葉が印象的でした。時代背景が、今の日本と似ているところがこわいなと思いました。未来を担う子供達に、もっともっと知ってもらいたいと思います。自分の子供達は知らないと思うので、是非身近でもやってもらいたいです。映画も静岡で上映されるといいなと思います。より多くの学校現場へ出向いてのお話会を、続けてほしいと思います。

・    「ハンナのかばん」とは、あまり聞きなれない話でしたが、石岡さんの平和への想いと、知りたい、という探究心からできた実話を引き出したということに驚きと、感動です。子どもたちに是非伝えていきたいと思います。また、戦争ではなく、人の心のすきが作った悲劇であるということも、人事ではなく、考えさせられました。

・    こんなに大きな歴史(多くの方の虐殺)が、このような理由で行われたという事、人間のどうにもできない負の感情が大きなうねりになっていく恐ろしさを感じた。今、いじめがちょうど大きなニュースになって、そのために一人の人間が自殺に到ったということが確認された。これは現社会で、私たちの身近にいくらでもあり得る事なのだと思うと、単に過去の出来事としてすまされない。平和を身近なものとして考える事、これは私たちが一人一人考えることである。私自身、20年間、広島・長崎での被爆者の方々の手記を朗読劇で語り継ぐ活動を続けていますが、聞いてくれる子供達が「戦争はよくない」という感想で終ってしまう。かわいそうで終ってしまう反応に限界を感じている今です。今だからこそ、石岡さんの活動を広げていってほしいと思いますし、学校等に呼び掛けたいと思いますが、現場がその時間を取れない現実、そこに気持ちがない大人がいること。私なりに何ができるか、今後考えたいと思います。「知る」ことは大切。受け身でなく、自分自身に問いかけられる場を作ってほしいと思います。今日はとてもよかったです。自分の中にも、決して批判できない感情があることを感じます。

・    今まで、ホロコースト、ユダヤ人、ハンナのかばん等、耳にしたことがありましたが、今日のお話で詳しく知ることができました。中3の英語教科書に「アンネの日記」が使われています。その関連で、松浦千畝さんのことを紹介したりしましたが、「ハンナのかばん」のことも、一緒に紹介していきたいと思います。

・    いいお話を聞けて嬉しかったです。ありがとうございました。3/17は仕事がないので、映画に行けたら行ってみようと思います。

・    今日雨の中、来て良かった!今日の企画、ありがとうございました。石岡さんの生き方に感動しました。子どもたちに伝える意義を、十分伝わってきました。印象的な言葉「ドイツ人がーやっぱり市民にも責任があった。無関心でいたことも・・」これは、いじめ問題にも通じると思いました。「こころの根っこのことからの平和学習」と、平和学習の意義も考えさせられました。

・    ユダヤ人虐殺は、ナチスが作った差別・・ということがはじめて知りました。そして、生き延びた兄との再会、知らなかった事がわかり、参加して良かった。これから平和について、私もアピールしていきたいと思います。

・    1つのカバンから、ホロコーストについて深く知ろうとした石岡さんのやさしい気持ちが、平和について考えようとなった活動は素晴らしいと感じた。このカバンではなかったら、今日の話は伺うことができなかった。みんなに知ってほしいと、選ばれた運命のカバンだったのですね。石岡さんの情熱が、カナダのハンナのお兄さんに会えたことも、石岡さんを応援しているように思えます。今でもユダヤ人は差別されています。差別の心はいつか子どもの頃の教育に、知らぬうちに差別する心ができるのではないでしょうか。考えさせられる学習会でした。ありがとうございました。

・    「一人の命を救うことは、世界を救うことにひとしい」この言葉を、孫が大きくなったら、話して聞かせたい!!平和な世の中にしたいと思いました。日本の歴史も、勉強しなければいけない。

ハンナ・ブレイディのかばんは大切に扱われていました・    講師石岡さんの生々したトーク、平和への強い思い(情熱)、いのちの尊さに寄せる熱い思い・・を通して、すばらしく尊い時間を過ごすことができて、感謝の限りです。・・2/11午後は市内でも、反原発、反建国(ヤスクン)等の平和集会デモンストレーションがあり、参加する予定。

・    「一人を救うことは、世界を救うことにひとしい」その言葉を改めて、自分自身の今後の生き方、活動の基本にしたいと思います。石岡さんは、まさにその精神を地で活動を続けられ、その情熱が、ジョージさんとの深い交流を生み、それが日本、世界の子ども達に大切なメッセージを伝える大きな役割を果たしておられる。平和への大きな力が生まれてきている姿を感動的に伝えていただきました。感謝でいっぱいです。どうぞお元気で、ご活躍いただきたいです。

・    「ハンナのかばん」コミック版は、前から所有していました。今回、石岡さんからのお話を伺って、ますます「ハンナのかばん」への訳者や作者の思いを感じることができました。また「命」の大切さ、つながり、絆など、深く深く考えることができました。今の日本や世界の情勢などを考え合わせると、私たちができること、すべきことは、いっぱいあると思いました。石岡さんのお話が、私たちが前に進むことを、力強く押して下さいました。とってもよかったです。

・    生きた教科書(教材)として、子どもたちに、命の大切さを教えている活動に、本当に頭が下がります。私も、小さな小さな活動ですが、中学校の読み聞かせで、「戦火をくぐり抜けたテディベア」を読んでいました。また以前、「水俣」を子ともたちに伝える活動のお手伝いに小中学校を巡回しました。平和やいのちの大切さを、純粋な彼らの心に、すんなりと受け止めているようです。「ハンナのかばん」も「水俣」の活動も大変地味ですが、続けていくことに意味あるものですね。今日のお話を聞いて、「微力ですが無力ではない」との思いで、自信を持って活動(運動)をしていきます。また、日本の偉い人たちは、ドイツの元大統領のワイツゼッカーのように、「過去に目を閉ざす者は現在にも盲目になる」という考えで、歴史を学んでいただきたいと思いました。

・    普通に生活している家族を、一人の人間の偏った考え方でバラバラにし、命を奪うなど許される事ではない。今回ハンナの話を、石岡さんの努力により聞くことができ、本当に感動した。兄ジョージが生き残っていた事により、また別のハンナの側面を知る手がかりになり、ハンナの賢そうな写真を見て、さらに、命を奪うことなどあってはならないことだと思った。宗教は人間を救ったり支えたりするはずなのに、宗教の違いによって争ったり差別したりするのは、何か間違っている。今回の話は、これから世の中を支えていく子供たちに伝えていきたい。

・    世の中に知らない事が多すぎ・・勉強不足と感じるこのごろ、今日は貴重なお話を伺えて良かったです。石岡さんキレイでお若く? お話しが、難しい問題(テーマ)ですが、とても聞きやすく、良い時間を過ごせました。ありがとうございました。

・    「ただナチスが悪かった」とそこで終ってはいけない。傍観者でい続けた一般のドイツ人。誰かが声を上げることはできなかったのか・・。そこに自分が生きていたら何ができたのか、何をしたのか。戦争という極限の中で何ができるか・・。わからないというのは逃げですね。いつもそういう気持ちでいなくてはいけない。世界という状況ではなく、日々の生活の中でできること、勇気を持って、手を挙げなくてはいけないのですね。

・    命の大切さと真実は何かを、自分自身の目でしっかり見つめなければ、間違った方向へ進んでしまう事を学びました。日本の歴史の中にも、ほんとは間違って伝わってしまって、今に至っている事もあるのではないかと思った。日本も真実を見つめ直すと何かが見えてくるかもしれないと思った。

・    とてもよかったです。実際のカバンが見られるとは思っていなかったので、感動しました。読み聞かせ活動をしているので、子どもたちに話をしていきたいと思いました。ありがとうございました。

・    知らない事が本当に多く、大変勉強になりました。“命”というものは、とてもすばらしいものだと改めて気づかされました。戦争というと、悲しいものばかりが頭に浮かんで、真正面から向き合うのが嫌だったのですが、この「ハンナのかばん」は、悲しいけれど、未来がちゃんとある話でしたので、受け入れることができました。子どもたちにも、ぜひこれからも伝えてほしい内容です。

・    娘から「学校にこの本ある」(三島市立北小学校)と聞いて、とても興味を持ちました。アンネ・フランクの事はとても有名ですが、ハンナってどんな子だろうと思いました。ドイツやナチスの歴史を改めて学び、とても身近に感じる事ができ、すごく心に残る学習会でした。生きている事の尊さ、1人1人が平和に平等について、しっかり考え、真偽について、しっかり判断する事が大切だと心に刻みました。参加して本当に良かったです。小学校の読み聞かせメンバーに伝えたいと思います。

・    「To save a life is as if you have saved awhole world」という言葉が心に残りました。ハンナの事は、学校の本などで知っていましたが、詳しくは知らなかったので、今日聞けてよかったです。「なぜ彼女が殺された(つかまった)か」がよく分かりました。石岡史子さんが本に載っているのを見てびっくりしました。ジョージとハンナの兄妹愛がすごいなと思いました。ジョージ1人の命が、10人の命を作ったというのもすごいなと思いました。収容所から生き延びるだけで、85歳まで生きられるという事が、お話によってリアルに伝わってきました。三島にもお話をしに来られたことがあると聞いて、私の学校に来て、友達にも知ってほしいと思いました。

 

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