コープのとりくみ

平和への願い 「平和の取り組み」

西村滋さんとお菓子放浪記ミニコンサートを開催しました

2012年2月28日

「西村滋さんとお菓子放浪記ミニコンサート」を2月25日(土)富士川ふれあいホールにて開催しました。

作家の西村滋さん

作家の西村滋さん

86歳になる作家の西村滋さん。西村さんは昨年封切りした映画「エクレールお菓子放浪記」の原作者です。お気に入りのハンチング帽をかぶり登場。かくしゃくとしたご様子でお話しいただきました。

西村さんは6歳で母親、9歳で父親を亡くし孤児となりました。孤児院や感化院で過ごし、その後放浪生活を送ります。その過酷な運命を生き抜き成長するご自身の体験を綴ったのが「お菓子放浪記」です。

西村さんのピアノ伴奏で富士山を歌いました戦中は食べるものがなく、お菓子ももちろんありませんでした。孤児であり、愛情も学歴もない、ないない尽くしの生活。しかし、「ない」ということは豊かな事に通じています。空想し、手に入れるため生きることを考えます。「『ない』は悲しいことではないんです」と西村さんは話しかけます。

戦後、闇市にお菓子が並ぶようになります。でも汚れたトタン板に並べられた高いお菓子で、とても手に入れられるものではありませんでした。そんなときに、お世話になった先生に「今の日本にはきれいなお菓子は無いね。じゃ、あなたがお菓子になればよい」と告げられます。「おいしい人間になれ」。その言葉が西村さんの生き方を変えました。それから真面目な人間になろうと、戦災孤児の指導員となります。

空襲で孤児になった人は3万人といわれます。でもほとんどは幸せにはなっていません。昨年の東日本大震災でも、両親を失った子どもたちは200人以上いるそうです。「子どもたちが幸せになる世の中を作らなければいけない」と西村さんは話します。

最後に西村さんご自身によるピアノ伴奏で、会場が一体となって「富士山」を歌いました。

 ふじママハンドチャイム隊twinkle

後半では、地域で活動するサークルや団体によるミニコンサートを開催しました。おなじみの「ディズニーのテーマ」や「ふるさと」「野に咲く花のように」などに耳を傾け、共に歌い、日頃の疲れが癒される時間を過ごしました。

 


 

●この件についてのお問い合わせは下記までお願いいたします。
コープしずおか 組合員活動部
フリーダイヤル 0120-71-8107(ナイスパートナー)
(受付時間 月~金曜日 9時~17時30分)

ページトップ